いよいよ3月14日に、北陸新幹線が開業します。”新幹線が春を連れてやってくる”というコピーの通り、今年の春は、北陸にとって、特別なものになるでしょう。
書店に行くと、多くの雑誌が北陸特集を組んでいるので、”北陸”という言葉を見ると、つい買ってしまいます。中でも、婦人画報の特集記事は秀逸!
金沢の伝統や和の世界を取り上げる媒体も多いのですが、富山や高岡も含め、北陸という括りで見れば、このエリアの魅力は、伝統に裏付けられたモダンにあること思います。
北陸の奥深さは、手仕事が生きていることです。伝統工芸が古臭いものになるのではなく、時代とともにアップデートし、モダンさと融合している姿は、世界的に見ても例がありません。これが、海外の展示会で高い評価を受け続けている理由です。敢えて演出するのではなく、地道に高い志しで続けてきた人たちがいること、これこそが、外から来る人たちに見せらる、”光”なのだと感じます。
日本の観光は、本当の光を観せるのではなく、大急ぎで借り物を造ることに終始してきました。その失敗例が、全国あちこちに廃墟となって、または負の遺産として残ってしまっています。今回の北陸新幹線、路線の町には、ホテルはいくつか出来たものの、観光目的の施設は新設されていません。このことが、この地域の魅力であり、底力を表しています。
金沢ももちろん魅力ですが、私の贔屓はなんといっても富山。婦人画報では、環水公園、雅楽倶、それに岩瀬地区を取り上げています。私のお気に入り揃い、嬉しいです!
新幹線開業後、富山には8月にガラス美術館がオープンし、2016年には新近代美術館がオープンします。これも、もともと保存していた、溢れるほどの資産をお披露目する場。こういう例を見るにつけ、本当に豊かな街なんだなあ、と実感します。
東京駅で、北陸新幹線開業のポスターを見る度、立ち止まってニコニコしている私(ちょっと邪魔?)。3月末に富山で行われるエンジン01の予約も完璧。新幹線はグランクラスを予約しましたー!