青凪のオープ二ングの日、もう一つ大きなイベントがありました。安藤忠雄先生の講演会です。これは、先生からの、”若い人に伝えたいことがある”とのご意向で開催されました。
この講演会での先生の話を聞き、私の中では、”有名な人”から”すごい人”に変わりました。
もともと、先生の建築には興味を持っており、建築見て回りたいなあ、と思っていたので、こんな雑誌も書棚にあります。(2011年に出たものです) その意味で、プロジェクトでご一緒でき、直接お目にかかる機会をいただけたことは、幸運なことでした。
講演会での先生の話は、いかに”できない”を”できる”に変えるか、粘り強さ、諦めない心の大切さ、いかに自分で納得できる人生を生き抜くか、といったことが主でした。地域活性化に触れられたとき、(私の大好きな)司馬遼太郎記念館が、市民の寄付で作られたことを始めて知りました。駅からの道すがら、道路に道しるべがあることや、ボランティアの方が愛情を持って迎えてくださっている理由が、やっとわかりました。市民運動としての緑化の話も、熱心に話をされていました。一人一人が考え、行動すれば、大抵なことはできるのだ、考え、意識を持とうというエネルギーに満ちたお話は、強い印象で心に残りました。
本屋さんで”安藤本”コーナーを見ていて見つけたのが、この本
一言一言が、ずっしり。 こういう言葉は、本当に出会い物なんだろうなあ、と思います。今のタイミング、自分で書店の棚で見つけて購入し、出張の合間に、色々考え事をしているときに、出会うべくして出会った本のような気がします。安藤先生本人にいただいたり、人に薦められて読んでも、腹落ちしなかったかも。
安藤先生から見れば、私も”若者”。かろうじて(笑)伝えたい相手に含まれるのだと思っています。
以前いただいた雑誌。もう一度読み返します。