”きもの英”は、洗える着物の専門店です。
http://www.kimonohanabusa.co.jp/
私が着物を何とか自分で着れるようになったのは、このお店のお陰!と言っても過言ではないほどお世話になっています。その様子はこちら
http://www.kimonohanabusa.co.jp/closet/bn1607.html
お茶のお稽古に着物を着て行きたいものの、手入れが大変だしなあ、と思っていたところ、初心者コース講師の先生のおひとりに、”今はとてもいい洗えるお着物があるのよ。お手入れの敷居が高いようなら試してみれば?”と言っていただき、一枚作ってみることにしました。
着物は数枚持っていたので、手持ちが無かった雨コートを作ってみようと思い立ち、お店に行ってみました。雑談の中、絹の長じゅばんの半襟の付け替えが面倒だと話したところ、丸ごと洗濯機で洗える襦袢がある、とサンプルを見せてくださいました。そこから、手持ちの着物を持参して寸法を測ってもらい、コートと長襦袢を注文しました。その後、興味を持ってHPを熟読する中、女将さんの付け帯の事を知ったのです。
話をしていて、とても気が楽だったのは、”出来ないことを何とかできるようにする”前提で相談に乗ってくださったことです。当たり前のように見えて、これは結構すごいことなんですよ。百貨店の着物売り場とか呉服屋さんで同じような相談をすると、”べき”の話からスタートしてしまうのです。着付けは自分で出来るべき、正絹を着るべき、きちんとした訪問着を着るべき、半衿は正絹で手縫いで付け変えるべき、などなど。しかも、着物の寸法用語を展開されると、まるで話に付いていけません。着物では、いまだに”一尺三寸”など、昔の寸法で表現しますし、裄、袖幅など、独特のパーツ表記があります。最初はこれに慣れるのに一苦労でした。日本文化はもてなし・・と言いますけど、最も日本らしいものを扱っているはずの場所で、相手の事を考えない接客がなされているのは本当に残念なことだと思います。
”まずは何とか着れるようになりたい”という気持ちを英のスタッフの皆さんは心から応援してくださり、一つ一つ丁寧に対応してくれました。家から近いこともあり、英さんには頻繁に寄らせていただくのですが、帯揚げや帯締めを直してくれたり、さりげなく組み合わせのアドバイスをしてくれたり。
ちなみに、洗える着物は本当に洗濯機でジャブジャブ洗えます。着物も長襦袢もいつもスッキリ。雨の日でも躊躇せずに着ていけますし、汗をかいた日でもその日のうちにお手入れできます。これは本当に心強かったです。”汚しちゃいけない”とこわごわ接していたのが一変しました。お食事会でも、多少の雨でも、とにかく着ていく。この回数こなせたことが、着物ライフの扉を一気に開けてくれた気がします。洗える着物を着ていて気付いたのは、”心配したほど汚さない”ということでした。これに気を良くして、手持ちの正絹の着物を着る機会も増えていきました。