NHKで放映されていた”人体”の書籍版が刊行されました!毎回楽しみに見ていたのですが、内容が密だったので、書籍化を心待ちにしていました。出版を知りすぐに予約注文しました。
画像も解説も素晴らしく、何度も読み返したい内容です。
この特集の副題にもなっていますが、番組では、人体を”神秘の巨大ネットワーク”として捉えています。病気も不調も、症状や箇所をピンポイントで捉えて、”**に効く”とパーツと即効性で捉えがちな考え方に対して、”繋がっている”考え方を提唱している点で、これぞまさに”ホリスティック”だと感じました。
「SPA IN LIFE」にも書きましたが、体調不良の時間が長かったことが、スパのトリートメントを受ける機会に繋がりました。ディスティネーションスパでも、デイスパでも、”気持ちいい”を超えて、体調は確実に改善していきました。継続的にケアを受ける中で、良くなるだけの理由はきっとある、と信じてきました。
さて、第1集のテーマは”腎臓”です。ディレクターの方があとがきの中で、”腎臓というちょっと地味なキャラクターを主役に抜擢するのは大きな賭けだった”と記しておられましたが、実は、スパで最も重視するのは、まさにこの”腎臓”です。
セラピストたちと話をしていると、背中を”さすさす”する人がいます。“腎愈(じんゆ)”を刺激しているんですね。私もつられて、つい”さすさす”してしまいます(笑)腎臓は、排泄の器官、代謝を助ける器官として学びますが、この本ではもっと需要な役割について書かれています。それは、”疲れた・しんどい”という心臓からのメッセージを腎臓が受け取ると、心臓の負担を減らすアクションを開始する、というものです。結果的にそれは尿の排出なのですが、これは体の中の水分量を減らす→血液の量を減らす→心臓のポンプが楽になる、というメカニズムだと説明されています。
ボディマッサージの後、温かい湯を飲み、尿の排泄を促すようにお話します。ほぼルーチーン化している、このスパでの会話が、実はとても深いものだったんだなあ、と感じました。
番組も書籍も、益々楽しみです。