箱根のポーラ美術館で、エミール・ガレの展覧会を観てきました。
作品の展示も本当に素晴らしかったです!特に、ガラス作品は、どう光をあてるかで、印象が大きく変わるのですが、一部作品は、絶妙に自然光を受けられるような展示方法を取っておられ、うっとりするようなガラスの魅力を体感できます。
ガレの作品は、アール・ヌーボーのガラスアート、ぐらいの知識しか無かったのですが、ガレの自然への理解と知識の深さ、そして作品のち密さを目の当たりにし、改めて偉大さを感じました。そして、それがよく理解できる展示だったのです。
例えば、これ。
右上は、ガレの作品、左下は、実際に描かれている蝶の標本です。東京大学が収集した昆虫類や植物の標本が、作品と並んで展示されています。自然の美しい造形に感嘆すると同時に、それを表現しているガレの自然に対する敬意と愛情を感じます。
ガレが植物を描く上で、日本が影響を与えていること、それに、シーボルト商会が深く関わっていたことが紹介されていました。欧州では植物の種類が少なく、植生が豊富な日本からの輸入が、多様性を構築する上で、不可欠だったということです。牧野富太郎記念館で解説されていることと同様の内容です。(やっぱり日本の植物って奥深いんですね)
この展覧会、3月17日(昨日)から始まり、7月16日まで、箱根のポーラ美術館で開催されています。素晴らしい環境で、ゆっくり作品を楽しめます。箱根旅行のついでだけでなく、このためだけに訪れる価値ありです。ランチも美味しそうでした!