東京には、いくつもの桜の見どころがあります。自宅そばの外堀通りの桜、千鳥ヶ淵、それに事務所近くの目黒川など、生活圏に広がる桜の景色は、本当に幸せな気持ちにさせてくれます。都内でお気に入りの場所の一つが、白金の庭園美術館。ここのお庭は、こじんまりしていてゆっくり桜を楽しむことができます。
改修工事がそろそろ終わる事なんだけど‥と思って、久しぶりにHPを見ていたら、3月21日に再開とありました。その案内の中に、”お茶会”とあったので、申し込んでみました。
庭園美術館は、アールデコの建物で有名です。
建物そのものがアート。カルティエなど、ブランドの展覧会も開催されますが、優雅な雰囲気はここならでは。洋のイメージが強かったので、茶室があったことに気がつかなかったのですが、和風の庭園も茶室もとても素敵。趣味良く作ると、洋も和も調和するのだと感じました。
「光華」という名を持つこの茶室は、昭和11年に作られた建物で、国の重要文化財の指定を受けています。中に入って見ると、天井が高く、とても開放的です。水屋の動線も、とても合理的にできていて、使いやすそうです。朝香宮殿下のお好みだそうです。
そんな素敵な空間でのお茶会、美術館の主催です。広く茶道や、この茶室、道具に親しんで欲しいとの考えに基づく開催とのこと。塩野のお菓子、八女の抹茶が用意され、とても美味しくいただきました。そして、お道具も本物揃い。
何と!このお茶碗でいただきました。
ルーシー・リーのお茶碗も登場。
美術館に収蔵されているお品とのこと。普段なら、ショーケースの中でしかお目にかかれません。
美術館ならではの茶会にしていきたい、とのお話でした。
こちらのお茶室、秋の紅葉が素晴らしいそうです。また是非参加してみたい!
洋と和の調和は、お庭や建物だけでなく、お道具にも見ることができました。こういう自由自在な美の取り合わせは本当に勉強になります。