長年お付き合いのあるサロンコスメの会に参加しました。浮き沈みの激しい業界で、超ロングセラーの定番商品を持つブランドです。商品力はあるのに、代理店が何度も変わり、名物トレーナーがフランスに移住したりと、体制の変更も多かったのですが、この数年ようやく安定してきました。ブランド研修カリキュラムを組んでいただき、本社にもお邪魔したことがあるので、今回のサロン会開催には、半ば身内の気分で参加しました。
ブランドプレゼンテーションは、とても充実した内容で、素晴らしいものでしたが、それにもまして心動かされたのは、全国から集まったサロンオーナーの発表でした。まず、サロンオーナーの皆さんは、ほぼ個人サロンの方々ですが、沖縄や札幌などから、参加なさっていました。自ら施術するサロンオーナーが、東京での集まりに参加するのは、それだけでも大変な事だと思います。そんな方々の中で、実際にゲストにどういった施術やリテールのお薦めをしたか、その結果がどうだったか、3名の方が発表されました。時間をオーバーするプレゼン続きでしたが、もっと聞いていたい!と思うほど、熱い内容でした。
健康や美容の業界は、スパやエステ、整体など、様々な業態があります。今回ご参加の皆さんは、エステの業態に分類されると思います。ともすると、チケット販売や商品の強引な販売で問題視されることのある”エステ”ですが、大半は、今回のようにゲストに熱い想いで向き合うエステティシャンです。
先日、あるホテル幹部の方に、”ホテルスパはあれだけの箱を用意しているんだから、放っておいても客は来るはず”とか”リゾートホテルのスパなんて、一回しか来ない客ばかりなんだから、素人でもいいんじゃないの?””あなたが言うほど、客は技術の良しあしなんて気にしないんだよ、とにかく施設が立派なら集客できるんだから”などなど、”人”を軽視する発言を耳にする機会が続き、うんざりした気分になっていました。スパのお客様、そんなに甘くないんだけど・・。
一方で、今回のような熱いサロンオーナーに出合うと、じゃあ、私たちの取り組みは十分なのか?と自問してしまいます。ホテルスパの素晴らしい環境をお預かりしている立場として、本当に真剣にゲストに向き合う努力をしているのか?施設やホテルのブランドに依存していないか?
今回、プレゼンをなさった方々には、いくつかの共通点がありました。1)ゲストニーズの把握が詳細で提案が具体的 2)商品を徹底的に理解していて、独自の使い方も開発している 3)話に説得力があり、上手い! この3)については、話術というより、話の中身に自信があり、”とにかく聞いて~!”という熱意に溢れていました。この熱意がゲストに通じて結果とリピーターに繋がるんだなあ、と感じました。
素敵女子の集まる会、エネルギーに満ちて素敵な時間でした!