軽井沢に引き続き、先週は広島にスパが誕生しました。Spa the Blue Princeがその名称です。軽井沢の”森”に対し、ここは美しく広がる海と空を一望できる素晴らしいロケーション、このBlueをコンセプトに施設もメニューも仕上げていきました。
軽井沢のスパは建物自体が新築で、しかも温泉もあって、とリゾートならではのスパ施設ですが、ここ広島は既存の建物の一部を改築するプロジェクトでしたので、いくつかの制限要因を乗り越える必要がありました。どうしても既存の空間が頭に残ってしまうので、こういうときはひたすら理想論を思い描き、イメージが固まるまで、できるだけ施設には立ち入らないようにしています。
建築チームの大健闘により、本当に美しい施設に生まれ変わりました。3角形の角の部分に1.スパラウンジ 2.ヨガ・ストレッチなどのスタジオ 3.マシンジムを配置したい、というのが構想でしたが、どこにどう置くか議論を重ねた結果、いいゾーニングになったと思います。何度歩いてみても楽しく、それぞれから見る外の景色は以前と大きく変わって見えます。
スパを導入したいというホテルや旅館は多くあり、日々多くの施設がオープンしていますが、その成否は大きく分かれてきています。そのポイントはホテルのスタッフがスパを本当に望み、自分たちの施設として理解しきれるかどうかにあります。
今回、グランドプリンスホテル広島では、多くの部分で既存サービスとの連動を盛り込みました。代表例がスパ・キュイジーヌです。スパラウンジで絶景を見つつランチを楽しめたり、レストランでランチ、ディナーともにスパ・キュイジーヌが用意されており、滞在中ずっとスパ気分を楽しめます。数年前にはディスティネーション・スパでしか体験できなかったトータルな体験を、もっと手軽に楽しめるように、と考えたのが今回のプランです。シェフたちの努力・研究で生まれたメニューを料飲のスタッフがきびきび運んできてくれます。まさにホテルならではの極上のサービスと言えます。
観光で広島を訪れるゲストにももちろんですが、地元広島の方々に、ちょっとしたリゾート気分をぜひ味わっていただきたいと思います。瀬戸内の良さを再発見できるでしょう。
ところで、今回オープンして、第1号のゲストは、滞在中のドイツ人の女性でした。アジア全域をボーイフレンドと観光している、とのことでした。スパができるって聞いて・・とまずは見学に来られました。お部屋を見て気に入っていただいたようで、すぐ予約され、オープン時間を待ってお越しになりました。とっても良かったわ!英語のサイトを作るべきね、友達にも知らせたい、と嬉しい言葉。あそこのスパもここのスパもいいけど、ここはもっと素敵!とスパ・ジャンキー(?)お墨付きとなったこのスパ。一日まったりしたいとき、ぜひお出かけください。