先週、女性誌プレシャスのキャリアファッションアワードの表彰式がありました。オフィス近所のマックスマーラの本店を会場に、表彰式+ファッションショーなど華やかで楽しい時間でした。
今年、何故か受賞者の一人に選ばれることになり、事前にマックスマーラのお洋服のフィッテイング(これはプレゼントしていただけるのです!)があり、当日はヘアメイクもしていただき、と至れりつくせりの式典でした。
もう一人の受賞者は宇津木先生とおっしゃる、ガン患者のQOLに取り組んでおられる方です。抗がん剤などを服用すると、頭髪が抜けてしまうことは良く知られていますが、そういう患者さんたちに、かつらや帽子を奨めたり、お化粧を奨めたり、という細やかなケアで実績のある方です。ご本人も本当に素敵な方でした。
控え室で、出を待っている間、”どうして私たちが選ばれたのかしら?””理由を知りたいわね”などと話していたのですが、事務局の方から、随分多くの候補者が居たのだという話を聞き、ここは素直に、喜んでお礼を言いましょう、という気持ちでスピーチをさせていただきました。
宇津木先生の活動をお聞きしていると、地道に着実に、人の信頼のつながりによって広がってきた、という印象を持ちました。また、男性のドクターでは、まったく気がつかない領域に踏み込まれたことで(ということは医学の世界でもやや異質)、色々ご苦労もあったようです。
私がスパに興味を持ったのも、ホテルやリゾートを再生する中で、本当に癒しを求めている人へのサービスが足りないのではないか、と思ったのがきっかけでした。あって当たり前と思っていましたが、実際には新しい分野だったこともあり、立ち上げの試行錯誤はどこも同じですね、としみじみ共感しあってしまいました。
特に、ウィンザーの再生の折、私自身も大きな痛みを経験した後だったこともあり、真摯に働く人が、リセットできる場所にしたい(特に女性)という強い思い入れがあったのも事実です。語源を同じくするホスピタルとホテルに関わってきた私たち二人が評価を受けたのも、一種時代の流れと言えるのかもしれません。
ところで、今回の授賞式では、選考委員の方たちのお話を聞く、という機会にも恵まれました。林真理子さん、松永真里さん、原由美子さんのお三方です。そして、女優さんのように美しい、プレシャス編集長の恩田さん(優しそうなアナ・ウィンターという感じです)のお話もありました。応募した読者が招待される、というかなり人数を絞ったイベントでしたが、もっと多くの人に聞いてほしい!と思うような、本当に印象に残るスピーチが続きました。
1月上旬発売のプレシャスにその様子が掲載されるそうです。スピーチはかなり簡略されてしまうと思うのですが、楽しい雰囲気が伝わる誌面になっているといいな、と思っています。