ミシュラン東京版が本日発売になります。既に新聞などで、星を獲得した店が掲載されていますので、興味深く読みました。(もちろんガイドブックも買うつもり)
評価には賛否両論あるようですが、私の印象としては、日本料理への評価はかなり高め、一方で日本のイタリアンももっと評価してほしかった、というものですが、小さな路地裏の店や席数が少ない店も入っており、かなり"熱意”や”質”で評価したんだな、と感じました。
特に、山さき、よねやま、一文字、石かわ(ここはかなり有名ですが)といったあたりは、本当に知る人ぞ知る、という店でもあるので、ミシュランが提唱している”主が店に居り、目配り気配りが行き届いていること”という考えが徹底していることに感銘を受けました。
最近、大きなスポンサーをつけ、大箱で展開するレストランも増えていますが、小さくとも自分の城を構え、一つ一つの食器を悩みながら選んで出してくれるお店は、入った瞬間からその気合を感じます。オーナーシェフ(和食でも)の熱意はスタッフにも伝わっているので、そういった店は、接客もとても丁寧です。
正直言って、いくつかの海外のレストランガイドの中には、わかりやすくも質はどうかな?というやや”手抜き”を感じるものも少なくなく、今回はどういった内容になるのか興味津々でしたが、まずは納得でちょっと嬉しい、という内容でした。(あくまで個人的にですが)
そして、これもあくまで個人的な好みですが、フレンチは、三ツ星はまあ大御所が揃った、二つ星もまあ妥当、という印象を受けました。(とはいえ、ル・マンジュ・トゥーはご近所なので嬉しい)面白いのは1ツ星の顔ぶれです。大箱や海外から持ってきたブランドシェフレストランが名を連ねた中に、若手が情熱をもって立ち上げた店がいくつか含まれています。このミックスにほほ~と感心しきりです。何にせよ、週末のディナーの楽しみがまた増えました。
今回は東京版ですが、もともとミシュランは”旅の楽しみ”創出のために発刊されたガイドブックです。三ツ星の定義は”そのレストランに行くために、わざわざ旅をする価値がある”が基本的な考えなのだと、以前説明を受けたことがあります。フランス版では、リヨンなど、ミシュランによって活性化し続けている食の街があるほどです。
今回のガイドブックは、海外の食通たちにとって、日本にわざわざ行く、というきっかけを作ってくれるものであるといいな、と思いますが、次はぜひ、京都を含む、東京以外の都市も含めたものを作ってほしいものです。