日々報道される東京電力のニュースを見るたび、”人生ってわかんないなあ”としみじみ思います。というのも、東京電力はこれまでずっと”超優良企業”であり続けました。就職の時期、都庁・学校への就職と同じくらい保守的に感じたものです。理系の友人が、数名東京電力に就職しましたが、その理由を聞くと、”エキサイティングじゃないかもしれないけれど安定しているから。僕はマイホームパパになりたいんだよね”との答えでした。その彼は今ごろどうしているのやら・・。
一方で、”俺は太く短くガンガンいくぜ!”とばかりに外資の証券会社に就職した友人は、結果的に先駆者となり、(この時代、外資コンサルや証券に行く東大生は単なる変わり者でした)20代後半では数億円プレーヤー、金融危機の荒波も乗り越え、倒産や整理統合時にも運よく退職金が出たらしく、とっくの昔に悠々自適。若かりし頃にはやや問題ありの女癖もすっかり落ち着き、今やよき教育パパ。たまにもらうメールも、ホテル紹介してくれないか、とか奥さんがスパに行きたいと言っている、など一切お仕事関係なし。私が関わるホテルに都度1ヶ月は滞在してくれる上顧客です。
以前の会社で一緒だった同僚は、早期退職に続けて応募したことで、退職成金になってしまい、すでにゴルフ三昧。この間バッタリ会ったら、いい色に焼けてました。節電の薄暗い明かりの下では、ちょっと黒くて不気味でしたが・・。日本は暗いので、西海岸に1ヶ月滞在したばかり、来週からタイに行く、とのことでした。(ここまで来ると、ボランティアでも行けば?と言いたくなってしまいましたが)
安定が安定でなく、リスクがリスクでなくなってしまう世の中。結局好きなことをする方が納得いくのかも。