うちの会社では、様々な研修を行っていますが、その全ては私自身で企画・調整をしています。セラピストにとって、学ぶ続けることがモーティべーションを支え、結果としてより高いレベルのゲストサービスを実現できると確信しているからです。もともとアカデミーが主体になって誕生した会社なので、分野の設定やカリキュラムづくりには多くの時間をかけます。
外部講師を招いての研修も数多く実施していますが、座学は可能な限り出席します。内容を理解することで、次に展開すべきメニューや、どうすれば組織全体のスキルが上がるか、などいろいろなアイディアが湧いてくるからです。有り難いことに、生理解剖学・皮膚科学・スキンケア・自然療法など、様々な分野の専門家が協力してくださっていますので、年々その内容は充実してきていると実感します。
美容や健康の領域は日進月歩なので、技術の進歩につれ、以前の常識が変わることもあります。また、ストレスが強まる社会背景のなか、メンタル面で問題を抱えるゲストへのアプローチなど、現場での事例や臨床事例を重ねての考え方も不可欠なものです。
現在、いくつかの分野の商品をリテール品として、開発していますが、こだわりのあるメーカーさんとのお付き合いで、これまた学ぶことの多い日々です。
ユニフォームを作れば、繊維や洗濯、環境のことを学びますし、ボディケア用品を作れば海の恵みや水のことを学びます。ハーブの医療における研究のこと、光がもたらず心理効果など、本当に多岐にわたります。
けっこう行き当たりばったりな性格なので、パートナー選びも偶然だったり、思いつきだったりすることもあるのですが、結果、良かったな~と思うことのほうが多いです。気持ちいい、おいしい、あたりが選択の基準なのですが、その背景にはすご~く深いこだわりがあったりします。お取引を始めて数年たってから知ることもなどあり(のんきなものです)、本当に日々発見です。
もちろん私なりの基準はあります。誠実にものづくりをしていること、これに尽きます。一つのものが出来上がるのに何年もかかる場合が大半ですし、休止状態になってしまうこともあります。焦らず待つ!これが極意でしょうか。その時間の中で、素晴らしい宝物が見つかることもしばしばです。
今は、理論や技術を学ぶことが主体なのですが、その段階が終了したら、みんなでもっと外に出たいな、というのが私の願い。ネリー博士のいらしゃる南仏とか、沖縄の久米島とか、大分のハーブ園とか。実感することで、より多くの”想い”をゲストに伝えることができると思うのです。
研修に参加しているスタッフは真剣そのもの。その表情を見るのが私は大好き。縁あってうちの会社に参加してくれたスタッフ、たくさんのことを学んで、ゲストに求められるセラピストに成長してほしいと思います。