いまどき死語かと思っていた”女性の活用”いまだに堂々と掲げている大企業が多いのには驚かされます。この言葉を掲げているところは、まず活用していないと思った方がいいです。
私がお付き合いのあるホテルチェーン。片方は私が見ても”すごいなあ”と思うほど、社員教育が充実。男女差が無いのはもちろんのこと、申し出れば、どしどしホテルやレストラン、スパの視察などに惜しげもなく費用を使います。経営者のはしくれとして、学ぶところ大です。面白いのは、男女差が無い中、女性もどしどし発言しますが、男性の感性が繊細であるところ(ゲイというわけではありません)。ファッション、インテリアはもちろんのこと、シャンプーや香水など、女性でもなかなかそこまでは・・というところまで細やかな配慮です。ホテルを作る上では、こういったセンスが不可欠ですし、わかる顧客を集客できている結果、支持を集めています。
一方で、驚くなかれ、このご時世”レディース委員会”なる会があり、女性の意見を集約した企画を進める(らしい)チームを結成しているところもあります。はて??活動内容と成果は??本日たまたま、このメンバーを見かけましたが、まるで暴走族のレディースのように怖い・・。気配りなし、身だしなみ悪し・・どこにも女子力もない・・。これでは・・。単に性別が”女性”であるだけで女性の感性があるとは限らず、細やかな男性よりよっぽどオヤジっぽい。こちらの男性陣に聞くと、”いやあ、女性のことはよくわからないんですよね、女性のことは女性に任せるしかないかと思って”その結果、レディース委員会なるものは、大手を振って歩くものの、ちっとも”レディ”ではない、という微妙な結果に。バイクでも与えて、ツーリングクラブを結成させた方がまだ活躍できるような・・。
というわけで、”女性の活用”とか”レディースなんとか”という企画に成功したためしはない、というこれまでの仮説にますます確信をもってしまった私。(20年以上前からなんですけどね)。でも、相変わらず、大企業は”女性のプロジェクト””女性の感性”という概念が大好き。この”わからなさ”が間違った人選の女性たちを甘やかし、ますます女性プロジェクトは成功しないものなのだ、と妙に納得した本日でした。