昨年は”断舎利”、今年は”ときめく”がキーワードになっているお片付け本。世の中にはそんなに”片づけられない”人が多いのか?と思うほどの販売部数です。テレビにも、可愛らしい”こんまり”先生が登場していました。大体ポイントは共通していて、物を増やさない、不要なものは思い切り捨てる、といったことで、誰でもわかっていてもできない・・ということをわかりやすく解説してくれる、といったあたりが人気の秘密のようです。
さて、私と言えば、このブログでも時々書いているように、片づけの習慣はかなりある方だと思います。クビになりかけた最初の職場、BCGでも、この片づけの腕を買われて、皮一枚がつながったような気がする・・。あの厳しかった堀紘一さんから、”コンサルとして大成しなくても、整理術の先生になれる!”と太鼓判をいただいたほどです。その頃、言われた方は”そんな仕事あるわけないじゃん、馬鹿にしてんのかなあ”と複雑な心境でしたが、この流れを見ると、あながちそうでもなかったような。
そんな私の片づけ術のきっかけは、家族が究極の買い物好き&片づけ下手だったことです。いつも何かを探していて、いざ年末片づけると、無くしたはずのハサミが10本近く出てくる、大切な書類を探すために、家族総動員で何時間も費やすということを繰り返していると、さすがに”これは人生の無駄だ”と実感するようになります。大学生になって一人暮らしを始めた後は、”探す”ことが無ければいかに時間がたっぷりあるか、感動してしまうほどでした。片づけ・収納の特集があれば、主婦雑誌を読みまくる日々、その中で日々工夫を重ねてきています。ショップのディスプレイや、よくできたホテルの客室を見るのも大好き。ホテルの運営にかかわるようになって、ステーションや厨房ストックのマニュアルを読む機会を得たことで、益々興味を持つことに。(ダメホテルを見ると、つい片づけたくなる悪い癖も出てきましたが)
全てのきっかけは”物が多くて片付かない家”に育ったことでした。勢いで気前よく買っちゃう両親の買いっぷりも、多少散らかっていても気にせず、どんどんお客さんをよんじゃう明るさも大好きだったけど。お片付けコンサルタントの人たちがどんな環境で育ったのか、興味深々です。(金スマではやってなかった・・)