今年のマイテーマはオリーブ!昨年から知人に奨められて、植物としてのオリーブ、食用としてのオリーブ、化粧品としてのオリーブについて、せっせと勉強中。そもそも、オイルの語源がオリーブだったり、オレイン酸の語源もオリーブだったり、知れば知るほど奥が深いです。
食用としてのオリーブオイルや実は、たまたま上質な業務用のオーガニックのエクストラバージンオイルの入手ルートがあるので、揚げ物の際にも、1本開けて使っています。事務所の近所のチェリーテラスやヒルサイドパントリーにもおいしいオイルやワインビネガーが揃っているので、野菜のグリルにオイr-ブオイル+塩コショウ+ビネガーちょっぴりという簡単イタリアンもよく食卓に登場します。
さて、化粧品。これには強烈な印象の思い出があります。ウィンザーの頃のお客様で、かなりご高齢であるにもかかわらず、艶々スベスベの方がおられました。セラピストたちも興味津々。”何を使っていらっしゃるんですか?”と質問攻め。(どちらがプロかわかりません)この方は、美意識の高い方で、予約の際に、まずは部屋に加湿器とミネラルウォーターを用意するようにリクエストがあります。お食事はたっぷりのお野菜とともに肉も魚も召し上がりますが、麺類はお好みでなかったようです。そしてトリートメントの際には、ご自身でオイルを持参されました。それで全身のマッサージ(顔も含めて)を行っていきます。その持参されたオイルがオリーブオイルだったのです。いつも2週間~1ヶ月滞在されていましたので、折にふれその若さと美の秘訣を伺っていました。
私はこの頃、まだキャリアオイルやエッセンシャルオイルの良し悪しがあまりわからず、詳しいゲストがお越しになると、お茶をいただきながら、ご教示いただく日々でした。皆様海外の経験が豊富な方ばかりでしたが、特にヨーロッパに長期滞在なさっていた方のお話は、本当に楽しく参考になりました。そんな素晴らしいゲストの中でも、特に経験豊かで博識だったこちらのマダム。すぐにその後オリーブオイルの化粧品を探したことは言うまでもありません。
でも、ほとんど手に入らなかったのです。あってもべたべたしていたり、オリーブオイル独特の青臭い香りがして、顔のそばに持ってくると、かなり匂いが気になります。そこから数年たって、スパを運営するようになると、色んなサプライヤーさんがサンプルを送ってくださるようになりました。その中に、イタリアのオリーブの商品が!すぐに包みを開けて試してみましたが。ガッカリ。クリームは浸透が悪く、香りつきの消しゴムのような匂いがします。
そんな経験を経ての今年。ようやく素晴らしいものを入手しました。といっても既製品ではなく、作っていただくことができたのです!クレンジングオイル、マッサージオイル、化粧水、保湿クリームとフルラインです。クレンジングオイルはすっきり落ちるのにしっとり。まさに魔法の配合です。私は天然素材できちんと乳化する商品が大好き!サンプルを試しつつ、思わず笑顔になってしまいました。そしてマッサージオイルは、乗せるそばからす~っと浸透していき、終わった後、服を着てもちっともベタつきません。
苦節(?)10余年。ようやく夢のオリーブシリーズを使うことができます。まずは軽井沢で業務用からスタート。できれば夏ごろにはリテール商品も作りたいなあ。