鳴海製陶のOSOROが2012年のグッドデザイン賞を受賞しました。カテゴリーは、ビジネスイノベーション、ビジネスモデルです。インテリアライフスタイルショーでも、デザイン単体での評価に留まらず、ビジネスに貢献した、という観点で評価されました。http://www.g-mark.org/award/describe/38546;jsessionid=B2FE9125E5487F9BE36C9134AEA3F468
審査委員の評価コメントが、このプロジェクトの本質をよく表しています。”歴史ある企業には確立されたノウハウや商品がある。しかしそれば保守的な経営のための貯蓄であってはならない。新たな使用価値を創出するための資源であるべきだ。”これがまさに、経営アドバイザーとして私がこのプロジェクトを立ち上げた想いそのものでした。
日本のモノ作りの底力はやっぱり素晴らしい、と実感できるプロセスであり、他の多くの日本企業でも活用できる開発手法だと思います。伝統を持つ企業は、宝の山で、この宝をどう活用できるか、人のイキイキ感を醸成できるかに、日本再生はかかっていると実感しました。
グッドデザイン賞受賞しました!との鳴海さんからの連絡を受けて、どういう方が評価してくださったんだろう・・とWEBを見ていたら、審査委員に、永井一史さんのお名前を発見しました。シーガイアのCI開発を通じて、デザインがいかに人を勇気づけるかを教えてくださった方です。こういう方とのお仕事を通じて、企業戦略を消費者に伝えるデザインとはどうあるべきか、一つ一つのコミュニケーションツールがいかに大切か、”Touch point"という概念を学びました。その経験が、このプロジェクトの完成度を高める源になりました。経営とデザインの関わりを考える上で、私にとっての”師匠”のような方なのです。そういう方にご評価いただけたことにも、またご縁を感じます。