日経ヘルス5月号に、フリーズドライの特集記事が掲載されています。(オールザットスパオオサカから生まれたスープも紹介されています)
アマノフーズさんとのプロジェクトがスタートする前から、私はこの会社の商品の大ファンでした。(何せ群を抜いておいしい)フリーズドライそのものに興味を持っていたので、すぐに工場見学に伺いました。そこで見たものは、”ほとんど手作り”という手間暇かけた製造工程と最新鋭の設備でした。家庭で調理した後、保存のために冷凍したりしますが、この”冷凍”部分がフリーズドライになるだけ。
しかも、すぐに凍結させて乾燥させるので、野菜のビタミンやしゃきしゃきした食感はかなり良い状態で維持されます。日本コカ・コーラでお茶やコーヒーを担当していたとき、レトルト殺菌でいかにビタミンや風味が飛んでしまうかに悩まされていたので、これは本当に目からウロコでした。
そんなフリーズドライにも得手不得手があるのですが、実はその得手不得手分野が、スパキュイジーヌの考え方と、とっても親和性が高いことにも気づきました。乳製品とかこってり油の再現性が弱点なのです。特にバターや生クリームなど。逆に言えば、だから味噌汁やにゅう麺,雑炊など、和食系とは相性が良いのです。
今回私が考えた商品は、野菜+鶏がらの天然スープストック+豆乳+精製されていない調味料(おもに塩)というシンプルなもの。とってもこの技術+製法と合っている!と思ったとき、運命を感じました(笑)でも、油分を少な目にしてコクを出す、うまみ調味料を加えない、ということは、それだけ原材料費や手間暇かかることを意味しています。それでも”やりましょう!”と言っていただいたとき、本当に嬉しかった。(ウルウル)ああ、これで残業女子も救われるなあ、と思った瞬間でした。
そして、記事を読んでいて、新たな発見もありました。実は生野菜のビタミンは劣化が早いのです。いくら手作りをしていても、店舗や冷蔵庫で長く保管されてしまうと、どんどん失われていきます。そう考えると、フリーズドライのスープのほうが摂取量が多い可能性が高いのです。加えて、フリーズドライ加工をすることで、抗酸化作用の高いポリフェノールが増加することがわかっています。美容と健康を意識する人には、この上ない製造方法なんですね。
日本の(というかアマノフーズの)技術、やっぱりスゴイです!スープの扱い店舗も拡大中です。ぜひお試しください。