フランスで開催されているメゾンエオブジェに行ってきました。同じ時期、パリではデザインウィークが開催されていて、街中にアートの香りがします。
以前、メッセの展示会を見るために、フランクフルトに行きましたが、”商談会”の色彩が強いメッセに比べると、こちらはより”ライフスタイル”を見せている感じがします。
日本でも、デザイナー、建築家、インテリアコーディネーター、フローリストなど、空間に関わる仕事をしている人の間で、この時期は”パリにいる”との会話がよく聞かれます。実際に数名お見かけしました。
メッセで食器がスタープレーヤーであるように、この展示会では、”空間”がスタープレーヤーです。その展示が行われているホール7.今年は、日本のプレゼンテーションが際立っていました。それもずばり、ARITA。そう有田焼です。
料理人、建築家、映画監督など、様々な分野のクリエーターと、有田焼の可能性にチャレンジしたこの企画、とても見応えがありました。九州出身の私は、有田といえば、白にくっきりした色柄をイメージしますが、おおっと驚く質感が満載です。(写真は原則撮影不可とのことで、遠慮しました)
ボリューム感が出にくい食器を、コラボレーション例で見せることで、ボリューム感も迫力もありました。ここまでの企画だと、公的な支援が出ているのかなあと思ったのですが、こういったサポートは、とても意味があるように感じます。
その横では、チームラボのインスタレーション。アニメのない大人のクールジャパン。こちらも注目を集めていました。
今年のメゾンオブジェのテーマは、”プレシャス”なのだそうです。上質感を感じられる色や質感に満たされた空間は、とても心地いいものでした。そして、なんとなくエコ&オーガニックな雰囲気もあります。プレシャスといっても、豪華&デコデコじゃないんだなあ(古い?)と改めて感じます。
ファブリックや建材など、材料の展示もとってもお洒落でした。フランス~ドイツ~イタリア、展示会にもっやっぱりお国柄が出るのでしょうか。