松山から足を延ばして、宇和島と内子に行ってきました。
まずは宇和島。宇和島鯛めしやじゃこ天の印象が強くて”海の街”という感じなのかと思いきや、城下町の風情溢れるところでした。まずは宇和島城。
藤堂高虎が築城し、伊達10万石とあります。むむっ、伊達?あの東北の?思わず説明書きに目を走らせると、仙台伊達の分家で、こちらは宇和島伊達家というそうです。徳川様に感謝しろ~と書かれた家訓が残されておりました。
松山は、松平家だし、こちらは伊達。愛媛って分家パラダイスだったのかも。
宇和島城と並ぶ観光地が天赦園(てんしゃえん)。寒い日だったので、もういいかなあ、と思ったのですが、これが大当たり!
とっても立派なお庭です。梅の蕾しか無い時期でしたけど、園内には多くの花木が植えられ、中でも梅と藤は見事なのだそうです。真冬の時期でも、園内はとても良く手入れされており、地元に大切にされていることがわかります。そして、このお庭に併設されたお食事処がまた凄い!全てお庭が見える個室でした。そこで食したものは、控えめなお値段の和定食だったのですが、刺身は絶品でございました。(このあたりは、さすが海の街)藤の季節にまた来てみたい!
宇和島を後にして、内子に入りました。ここは、女子好みの街です!
100周年を迎える芝居小屋の内子座
中も風情あります。
町人文化!って感じ。
とっても栄えた印象のある内子。その財力の源はこちら。
江戸時代に、木蝋(もくろう)で栄えた街なのだそうです。ヨーロッパを中心に、高級品として海外にも輸出されていたのだとか。輸出用の漆の木箱とか包装じゃ、それはそれは立派でした。絹だの高級蝋燭だの、有田焼だの、この時代の日本からの輸出品は、文化の香り溢れる高級品だったんですね。
そして、財を成した方のご自宅の庭がこちら。
ちなみに、資料館として、上芳我邸の実際の工房が残されています。こちらでは、明るくて広い工房、職人さんたちにお昼を出すための厨房などが見学できますが、こちらも竈がいくつもあり洗い場も広い、立派なものでした。
内子の街並みは、穏やかな坂が続き、カフェや工芸品のお店が点在しています。ふと立ち寄ったカフェは、ご夫婦で土日だけ開けていらっしゃるとのことでしたが、丁寧に入れたドリップ式のコーヒーは絶品でした。あ~またゆっくり来たい、内子座でお芝居見たい、と思わせる街でした。
今回は車で回りましたが、内子は松山からも近く、松山駅からJR(特急)で、25分だそうです。再来訪決定です!