SPA IN LIFEという本を出版することになりました。2月7日の発売予定です。
2016年の9月で、会社を設立して10周年になるので、何か一区切りになるもの・またはことを考えていました。パーティと言っても一瞬で終わってしまいますし、お世話になっている方々が北海道から沖縄まで広範囲にいらっしゃることを思うと、一同に会して、というのも難しい・・。と諸々考えて、文章に取り組むことにしました。
実は、本を出すことについては、これまで幾度となくお誘いを受けてきました。最初は、BCGに勤務した1年目。まだ女性コンサルタントが珍しかった頃です。まだ自分自身がアップアップしているのに、本どころではないとお断りしましたが、しばらくは、編集の方にお目にかかる度にお声掛けいただきました。有難いことです。次は、日本コカ・コーラで爽健美茶や紅茶花伝を手掛けていた頃、マーケティング本を書かないか、とのお誘いでした。これもまた、ヒット本には違和感があり、また数年が経過。
次は、企業再生。話題になったホテル再生だったので、ウィンザーホテル洞爺の再生で洞爺に行っている折にもかなりお話がありました。極めつきは、シーガイアの再生の時です。周囲が応援モードだったウィンザーに比べ、こちらはハゲタカ、ファンド、外資、三セクの失敗と、政治的な問題も色々あったため、取材、テレビ密着、そして退職した後も書籍化のお話が次々に来ました。が、これも全てお断りしました。ちなみに、この頃、毎年お話をいただいていた、日経のウーマンオブザイヤーもすべてお断りしていました。再生という観点で見れば、誰かは必ず傷つきます。この頃の仕事はコンサルタント以上に、黒子でなければならないと思っていました。
次は、会社を興してすぐに、起業家としての本を出さないかというお話をいただきました。女性の起業がブーム化しはじめた頃です。自己啓発やキャリア本のお話も毎月のようにいただきましたが、自分の経験が人様の役に立つとも思えず、これも見送りました。
そんな私が、ようやく活字にしようと思ったきっかけは、ALL THAT SPAのブランドでスパを作り、そしてオリジナルの商品を作ったことでした。原材料を供給してくださる産地の方々の熱意に触れ、こういった方々との輪を広げていくために、自分の考えやセラピストの頑張りをわかってほしい、そして一緒にやりたいという想いを伝えるために、本という活字が必要だと思うようになったのです。
スパ以外の業界の方にお目にかかる度に”なぜスパをやってるの?”と質問を受けることがあまりにも多かったことも、理由の一つです。スパは今の社会に不可欠な要素を多く含んでおり、地域活性化の切り札にもなり得ます。それだけの価値があることなのだと、多くの人に伝えるために、まとまった活字の情報が必要だと感じていました。
そんなきっかけで始まった書籍づくり。私の頭の中には言いたいことがいっぱい!!と意気揚々と始まった執筆でしたが、簡単にはいきませんでした。
まず、ワードで原稿を作成した後、編集会議。大きく組みなおしがあり、とにかく書きつづけます。ようやくまとまった原稿がこちら。
この原稿が組み立てられたものがこちら
修正を重ねてようやく色校!
本を出すということは、編集チームとの共同作業なのだと実感しました。仕事をしながら書く時間を確保するのはそれなりに大変でしたが、打ち合わせは毎回楽しく、自分では気づかない発見もありました。装丁一つ、タイトル一つ丁寧に取り組んでくださり、美しい本に仕上がったと思います。
そ・し・て・ ようやくゴールにたどり着きました。あー、嬉しい!!!発売楽しみだなあ~。