知人から紹介を受けて、True Nature Meditationのクラスに参加してきました。主宰のDavid Nichternさんは、もともとエミー賞を複数回受賞したほどの音楽家。既に、40年のメディテーション・ティーチャー歴があります。そんな方ですが、ご本人はいたって自然体で、気さくな方でした。
私が参加したのは、「マインドフルネスと創造性」の2時間のワークショップです。どのワークショップも大人気で、すぐ満員になってしまいます。瞑想するだけで2時間?と最初は思ったのですが、デイビッド先生のお話あり、チームでの共同作業あり、そしてブレイクタイムや、瞑想タイムありで、あっという間でした。そして、気持ちはとっても前向き&スッキリします。
私なりに理解したのは、今、とにかく情報が多すぎて、頭の中は、いつもぐるぐる何かが回っている状態になっているという事です。スマホが登場してからはなおさら。素通りする情報だけじゃなく、SNSなど、一方的に入ってきてしまうものも多くあり、心休まる暇がありません。それを、”頭の中の猿”と言うようです。キャッキャと騒いで走り回っているイメージでしょうか。
チベット仏教の教えを受けたデイビッド先生ですが、日本の文化は、仏教をベースにしているものが多いので、日本人はマインドフルネスと本来は親和性が高い、身体の中にDNAを持っている、と考えておられるそうです。瞬時に表現するアートが多いのも、その一例だと思う、とのお話でした。華道、書道、剣道、柔道、どれも、洞察と一瞬の判断が結果につながるものです。
スパのトリートメントでも、“脳を休めたい”とのご要望が多くなってきているように思います。ヘッドスパの人気はその一例ですが、私自身も、最近シロダーラを懐かしく感じており、また受けたい(作りたい)と思っています。海外のスパリトリートでは、朝に、瞑想やヨガのセッションがあって、食事の後トリートメントやWATSUを提供することが一般的ですが、この流れは、身体をゆるめるとともに、脳を休める効果大だと感じています。
フィットネスのトレーニングと同様に、心を鍛えて、集中力アップ心の安定を図る事が大切だというお話でした。
こういうプログラム化や納得感を作る事に、米国は本当に優れていると思いました。座禅や日本流の瞑想がベースになっていると思うのですが、座禅だけでは、この広がりは無かっただろうな、と思った一日でした。