超話題の顔真卿の展覧会。時間がない・・とっても混んでると皆が言うし、と諦めかけていたのですが、"良かったよー”という周囲の声にソワソワしてしまい、やっぱり行こう!と出かけて参りました。
入り口はこんな感じ
内部で唯一撮影できるスポット
お茶目
王義之や他の書家の作品は、図録で確認するとし、とにかく顔真卿のコーナーに突っ走るべし!との友人のアドバイスの通り、まっしぐらに進みましたが、それでも開場10分で長蛇の列。
入場者の半分以上は、中国系の方のようで、あちこちで中国語が飛び交っています。音読している人も。とっても印象深かったのが、私の前にいた中国人の親子。シャネルバッグを持ってとっても知的な雰囲気のお母さんが(しかも超美人!)、小学生ぐらいの息子に、”王義之はどの時代の人?”とクイズを出しながら列に並んでいました。(なぜかこの部分だけ日本語だったので聞こえました)あとは、中国語で、音読しながら、顔真卿のことや、どうしてこの書跡が大切にされているのかを説明している様子でした。顔真卿もそうですが、中国では、書はアートではなく、歴史上の地位のある知識階級の人が、素晴らしい作品として評価されています。彼の20代の頃の文章は”幼い”と評され、人生の苦難を経て熟成していく字体を追っている展示法は、本当に素晴らしいと思いました。
ともすると退屈になりがちな書の展示が、こんなにもドラマチックになるんだ!と見せ方の工夫に感激し、中国の知識階級の奥深さを実感した一日でした。
さて、展覧会を観た後、ちょっと一休みしようと思ってうろうろ。このところ、上野公園には、素敵なカフェが出来ていて、美術館の中のレストランのお料理もとっても美味しくなりました。でも今日は老舗に寄りたい気分だったので、こちらに。
出来立てのお団子
ぼたん苑にも寄りました
いい香りだと思ったら、ミツマタでした。
早春のいい一日、リフレッシュできました!