本日4月4日に、日本初のMUJI HOTELが開業します。もともと、大の無印良品好きの私としては、本当に楽しみにしていた開業です。セゾングループの”わけあって安い”からスタートし、ブランドブームの真っ最中に誕生した無印、その無印が、こうやってブランドになっていく様は、とても興味深いものでした。
日本では、当たり前すぎるぐらいに身近な無印ですが、その価値に気づいたのは、コカ・コーラに勤務していた時のことです。グローバルクリエイティブのプロジェクトの一環で、海外から来たクリエーターたちとワークショップを行う機会がありました。来日した彼らをお世話する中、行きたい場所を聞くと、キディランドと無印良品のショップが真っ先にあがりました。当時から、もう20年以上前のことですが、キティちゃんも、無印も、日本でのポジショニングよりはるかに高いブランド価値を持っていました。
とにかく、たくさん買いたい、まとめて見たい、との要望に応えられる場所が、この頃は、外苑前のショップしか無く、まずは、ここで買い物をして、滞在先のホテルに送ってもらう、という流れをルーチーンにしていました。文房具を買いたい、と言っても、量がハンパなく、身軽になってもらわないと、その後のスケジュールがこなせなかったからです。
その後、パリでもロンドンでも、大人気となり、自然派志向で、お洒落な人々がショップを埋めていました。その様子を見て、とても誇らしい気持ちになったことを覚えています。そして、その誰もが、”MUJIには、ZENを感じる”と語っていました。
MUJI HOTELは、すでに中国で2店舗展開していますが、ご本家日本での開業には、世界中が注目すると思います。
エントランスはこんな感じ
どこを見ても、”文字”が綺麗!すっきりしていて読みやすい。
客室はバリエーション豊かで、奥に長いツインから、こんな遊び心ある二段ベッドも。
スイートルームは、本当に落ち着きます。
引き出しには、無印がいっぱい!
どのホテルも、この中身で、コンテンツ力が問われるわけですが、このホテルの場合、全てがあるという凄さ。かつ、きっとこれから、季節感や地方感溢れるものを出してくるんだろうなあ、とこれも楽しみ。
関係者内覧日にお邪魔しましたが、大人気でとっても賑わっていました。私は、日中の予定の都合で、ギリギリ滑り込みになってしまったのですが、そんなギリギリ滑り込みの内覧者にも、スタッフは最後まで丁寧で親切。寸法のこと、天井高のこと、もともとの躯体をどう活かしたか、と本当に楽しそうに説明してくれました。ここがUDSの良さだと思います。
そして、ロビーでは、会長の梶原さんと、役員の黒田さんが、最期まで待っていてくれて、見送ってくれました。お疲れでしょうに、本当に有難い。
想いのこもったこのホテル、世界に通用するコンテンツです。心から、開業おめでとうございます!!