スターウォーズ「スカイウォーカーの夜明け」観てきました。始まったばかりなので、ネタには触れません。
1977年から始まったこのシリーズ、9作目の本作で一応の完結とのことですが、足掛け42年!実は私、リアルタイムでは、ほとんど映画を観ていません。中学~高校とあまりメインストリームの映画が好きではなかったことと、周囲に、コアなファンが数名いて正直ちょっとウザいと思っていたためです。
作品本体より、この映画が42年もかけて完結したことや、その間ずっと興行的に成功し続けたことに、興味がありました。最初から9作を企画していたと聞いていますが、その原作を一度読んでみたい。
白人3人組が主人公でスタートしたあたりは、典型的なアメリカ映画ですが、ロボット(ドロイド)とまるでパートナーのように動くことや、禅がモチーフになっているような悟りを得るあたりとか、刀のようなライトセーバーや柔道着のような服など、未来や異国情緒満載です。
それから徐々に物語は展開していきますが、久しぶりの復活になった7話のあたりから、かなり世情を反映している内容になっているような気がします。それは、主人公が女性になっていることや、ドロイドが丸いこと、それに、登場人物が人種的に多様になっている点などです。
ちょっと前なら、黒人のヒーローやアジア系(しかもかなりぽっちゃり)の恋敵なんてまずあり得なかったと思うし、9話で抱き合って喜ぶシーンには、異星人が山のように出てきますけど、かつては遠くから見ていて喜ぶシーンだったのが、本作では、抱き合って喜ぶ演出になってます。
こういうあたりは、ディズニーのビジネスのセンスのなせる技だと感心する一方で、42年前の原案が果たしてどうだったのかな?と興味津々なのです。
直近3作は、レイとレンの心の葛藤がストーリーの軸になって展開します。その葛藤のもとは、親との関係。かつてのヒーロー、ヒロインが、親との関係や自分の内面の葛藤に悩み、それがもとで大きな戦争になるなんてストーリーは以前はなかった。個人的事情はどうであれ、社会正義のために戦うのがヒーローでしたから。
この描き方が今風なので、果たして原案はどうだったのかなあ、どの程度がマーケティングの結果なのかなあ、と考えてしまったわけです。
という感じなので、スターウォーズコアファンとは、この映画一緒に観ないほうがいいんだろうなあ、と思ってます。