とっても快適だったマスカットですが、ここにはフランキンセンスは無いそうで、ここからサラーラというもっと南の街に移動します。(by オマーン航空)
4WDに揺られて着いたのがココ
とっても立派なフランキンセンス。樹齢は100年越えてるかも。(大きさがわかるように立ってみました)
幹の表面はこんな感じ
樹脂はこんな感じ。食べられます。
見渡す限りの荒野。ここにすっくと立っているフランキンセンス、ちょっと痛々しい幹の表面に、キリストを連想しました。
翌日、地元の方から、どうやって樹脂を取るのかを教えていただきます。採取して良い季節と採取して良い人は厳しく決められているそうです。最初に浅く傷をつけ、様子を見て、樹脂が出る段階だとわかったら、少しずつ傷を深くしていき、樹脂を採取するとのことです。最初に、ばさっと深く傷を付けたらどうなるの?と質問したところ、”木が死んでしまう”とのお答。本当にまるで生きている人みたい。
幹から出る樹液という点では、メープルシロップがあります。これもちょっと痛々しい感じなのですが、フランキンセンスは、その育った環境、幹の皮が剥がれている様子、そして与えてくれる恵みの価値を考えると、本当に、命の木、という印象を持ちました。オマーンの人々が、"Land of Frankincense"と語る意味が分かる気がしました。