新型コロナの勢いが、なかなか収まらない今日この頃、東京もロックダウンか?との報道が後を絶ちません。”どうですか?”と気遣ってくださる方も多いので、近況と感じた点をまとめます。
3月20日~22日の連休直前に、安倍首相が、”抑えられている”旨の会見を実施し、併せて学校閉鎖を解除すると発表しました。これは、”ほぼ自粛終了”のメッセージを伝えてしまったと思います。仲間うちでも、苦境に陥っている飲食店を応援しよう、とのFBが飛び交い、あちこちで食事会(抑えモードですけど)が開催されました。3連休、好天に恵まれたこともあって、人出はすごかったです。私自身は、相変わらず最低限の外出にとどめていましたが、車から見る花見の様子に、”大丈夫かなあ”と心配しました。
そのあと、オリンピック延期の発表、そして、その翌日、突然小池東京都知事が出てきて、”ロックダウン”なる言葉を使い始めました。
本当にちぐはぐ。
一方で、リモートワークが進み始めたとはいえ、電車は通勤の方を見かけます。マスクをして、無言。いつもの年に見られるような、”マスクをせずに咳をしまくる人”は皆無になりました。(これはとっても助かる!)席を空けて座っていて、窓も開けているので、快適です。どんな時でも、一般市民は、冷静に黙々と仕事をしているな、と感心します。
自覚の無い若者が感染を広げている、との報道がありますが、私の印象はちょっと違います。本当に高齢者が多い!ドラッグストアに毎朝並んでいるのも、スーパーに並んでまとめ買いしているのも、すべて高齢者。人が多いな、と覗いてみると、パチンコの開業前に、早朝から列。これも高齢者。中央線では、高尾山に行く高齢者のグループが賑やかにおしゃべり。街中では、なぜかリュックを背負った高齢者がやたらと歩いている、という感じです。もちろん、徹夜明けカラオケ帰りの若者が皆無ではないですが。
日本国内での感染が広がっているのかは、正直わかりません。昨年末に始まり、春節にウィルスが大量に運ばれていたのは確かです。オリンピック延期と東京都のの発表時期を考えると、発表数字を信じる気持ちにはなれません。実は大して状況が変わっていないからこそ、国はロックダウンを決められないのではないか、と感じたりもしています。
ただ、病院の状況が深刻なことは確かです。罹患した方の約半数はすでに退院していますが、PCR検査が2回陰性にならないと退院しないルールなので、入院期間が長く、ベッドは空きません。その間、陽性患者が入ってくると、どんどんベッドの空きは無くなります。お世話する人もたくさん必要になります。現状、マスクや防護服、除菌剤の不足は深刻ですし、人工呼吸器の確保に真剣なようには見えません。日本で作れないわけでもなく、予算をつければ、量は確保できます。医療関係の友人知人が多いので、彼らが被害にあわないか、心底心配しています。感染爆発、と意味のない記者会見をやっている時間があれば、医療現場に必要な物の調達をもっと力を入れてやってほしい。
東日本大震災後の東京に似ている、と語る人もいますが、あの時期はもっと暗く、悲惨な東京でした。地震は天災、福島は人災。でも、電気が無い以上、お店を開けようもなく、自粛どころか、動けない状況でした。ある意味、選択肢が無いから、人は結束したんだと思います。
今回、色んな意味で中途半端。ウィルスの流入を止められたけれど、止めなかった。必要なものを作れたけど、作らなかった。経営者や働く人を救済できるけど、しなかった。そして飛び出すお肉券やお魚券。頭の中もお花の首相夫人のバカ騒ぎ@自粛中。実は何とかなると思っているから首相も知事もパフォーマンスをやめない。
という風に見ているので、自分の生活は変えません。食べて、寝て、運動して、精油を使ってます。もちろん、マスク、手洗い、うがい、アルコール除菌は徹底して、人混みは避けます。これは、冬が苦手な私のルーチーンなので、いつも通り。もともと、風邪をひきがちなので、スパに菌やウィルスを持ち込まないように、移動中は完全防備していて、冬は特に注意して過ごしていました。
それにしても、本当に政治家の言葉は軽くてポエムだらけ。自粛しろと言って、営業補償はない。医療機関頑張れと言って、マスクや防護服はない。”戦時中の日本はこんなに酷かった!”と歴史の本に書かれてる、精神論と竹槍攻撃を思い出します。こういう時のための税金でしょ?少しは返せ~と思いつつ、期待しません。時間の無駄ですから。
悩んだり、怒ったりすると、免疫下がりそうなので、気にせずお仕事。お茶会も中止が続いているので、抹茶を点てて心鎮めます。