婦人画報3月号の美容特集は、”シルク美容最前線”。SPA sunyaで展開しているシルクを使ったトリートメントを取り上げていただきました。
絹を使ったトリートメントを作ってみたい、という思いは、以前より持っていたのですが、シルク成分を使った製品はすでに市場にあり、導入するなら明確な違いを持ったものにしたいと思っていました。ここ数年お手伝いしている富山県のプロジェクト”美のこわけ”のプログラムの一環で、絹織物を作っている松井機業さんを訪問する機会に恵まれました。
かつて日本における一大産業だった絹織物の産地として、城端地区は有名なところです。川島織物創業者の出身地でもあります。松井機業さんは、そんな地区に唯一残った絹織物の工房です。訪問した時、対応してくださった松井紀子さんから、”お蚕様の一生”についてお話を聞きました。蚕は、本当は蛾になって外に出たい、でも、その直前に生きたまま釜で茹でられてしまう。絹糸は、お蚕様の命を頂戴しているんです。というお話に、はっとさせられました。その時にいただいたマスクの中に入れる絹製のシートがとても肌に良く、布になってもまだ残るセリシンの効能に驚いたのです。
この絹自体を何とか活用できないか?とこの日から思うようになりました。そこから、試行錯誤を経て完成したのが、Blessing of silk cocoonというトリートメントです。しけ絹そのものをマスクに使用します。とっても美しい!!
開発する際、シルクの入った美容液も作りました。トリートメントでは、この美容液をほぼ1本使います。仕上がりは、モチモチつやつや!
この美容液のシルク成分は、溶剤を使用せずにオゾン水で抽出した原液が配合されています。溶剤を使うと安定するものの成分が残る、水で抽出すると冷蔵保存して短期間で使い切ることが必要、との説明を受けて困っていたところ、この原液を作るサプライヤーさんを紹介されました。技術改良は素晴らしい!
当社の製品には、可能な限り天然の原材料を使用し、合成成分や溶剤はできるだけ使用しない方法を取っています。精油も水蒸気蒸留かインフューズドにし、成分分析も毎回行います。シルク布自体を使いたいと思ったきっかけも、マスクシート自体の成分への疑問から始まっているので、シルク成分の抽出にあたり、溶剤を使用することは避けたかったのです。
そして誕生した美容液は、オンラインでもご購入いただけます。
https://allthatspastore.net/items/648019112cd2e1002f6bc3cd
セラピストたちの間で、今一番人気のこの美容液。私自身も毎日使っていますが、とても調子が良いです。絹の成分何故にこんなに良いのか?については、特集の中で信州大学の玉田先生が解説なさっています。改めて勉強になりました。