雑誌の取材で、ペニンシュラホテルに行ってきました。ESPAの代表であるスーザンさんと、ペニンシュラの栄養学アドバイザーであるガブリエルさんにお目にかかるためです。
ESPAは、世界的に知られたスパのコンサルティング会社で、近いところでは、ペニンシュラ香港のリニューアルにあたり導入され、大評判となっています。
大変印象的だったのは、まずはスーザンさんの肌の若さです。もう60歳を越えている、とのことでしたが、40代後半ぐらいにしか見えません。もともとセラピストであり、メディカルスパを出発点に、現在のESPAの発展を支えられた方ですが、ご自身も、徹底した健康管理をなさっている、ということに強い感銘を受けました。また、ご家族との時間、自宅での過ごし方など、ワークライフ・バランス的な内容にも話が及び、暖かいお人柄を感じることもできました。
スパのブームに乗って、多くの”スパ・コンサルタント”が出現していますが、中には、喫煙する、ファーストフードをやたらと食べる、ほとんど運動しない、と極めて健康意識の低い人もいます。私も、当初クライアントとしてこういった方々と接している中で、多忙な仕事だから仕方ないのかな、と思った時期もありましたが、より多くの方々と接するうち、”やはりそうではない”と強く思うに至りました。それ以来、どれだけ多忙であっても、自分の生活もスパ的であるよう心がけています。
世界中でプロジェクトを手掛けているスーザンさんとのインタビューは今回の東京のプロジェクトのことに加え、現代のライフスタイル、食事のバランス、アーユルヴェーダ、ディティネーション・スパのプログラムのあり方など、個人的に興味があったことのオンパレードで、大変充実した楽しいインタビューとなりました。
本当のプロフェッショナルだと感じ、又共感できたことの一つが、人材教育の点でした。”ESPAのEはEducation(教育)のEなんですよ”と説明され、ESPAの哲学の一端を理解できたような気がしました。この業界で30年という真の先駆者であるスーザンさんの言葉は、その一つ一つがご自身の経験に裏づけされ、大変説得力あり、情熱に満ちたものでした。
この9月、いよいよ東京にも初のESPAがオープンすることになります。ペニンシュラのスパとしては、3軒目になる、とのことで、ホテルとの連動もかなりこなれたものになってくると思います。期待大です。