Boston Consulting Group (BCG)のアルムナイパーティーが開催されました。今年は、設立50周年ということで、重鎮の出席もあり、一層賑やかな会となりました。
BCGは私が最初に勤務した会社で、世界的に戦略コンサルティングの草分けと言われています。私が入社した頃は、大手町にあって30名ほどしか居なかったと思います。その後、成長を続け、今や500名を超える集団になっており、多くの日本の大企業、外資系企業のコンサルティングを手がけています。
BCGでは、退社することを”卒業”と呼びます。そして、卒業した後も、繋がりが続いています。今では当たり前のように行われている交流や、年に1度のアルムナイパーティですが、以前はこんな雰囲気ではありませんでした。退社は何となく後ろめたい雰囲気もあり、辞めた人と連絡を取ることもコソコソする雰囲気がありました。クライアントを抱えている以上、守秘義務の厳しい業種ですので、情報が洩れることへの懸念があったのだと思います。
が、それもある時期に、”卒業生のネットワークは財産”との方針が出され、温かい繋がりが広がっていきました。今や、多くの企業に幹部として転職したり、ファンドに関わる仕事をしたり、公的機関に移ったり、政治家になったり、国の知恵袋になったりと、活躍の場が広がっています。時折、ビジネス誌で、BCGとマッキンゼーの卒業生ネットワークをテーマにした特集が組まれたりして、”この国を動かす”と表現されることがあるのですが、あながち大袈裟でもないな、と思うこともあります。小池知事のブレ―ンとして注目される上山教授はマッキンゼーの出身ですが、戦略コンサルタントの”ファクトベースで考える””ロジカルに人を説得する”スキルが、役立つ時代になったことを実感します。
新卒入社で入るにはハードルの高かった会社、今はやりのワークライフバランスなんて、ありませんでした。精一杯出し切っても、また次の山がやってきてダメ出しをされることの繰り返し。仕事が楽しかったかと聞かれれば、ちっとも楽しくなかったと答えるでしょう。でも、その数年間が、その後に続く”自分で仕事を面白くする”技を与えてくれたように思います。そして、そんな20代を過ごせたことや、無茶苦茶な中で、エネルギー値の高い人たちと共有した時間が、私の財産です。
エネルギー値の高い人たちは、早口でよくしゃべります。”私って大人しいなあ~”と感じる年に1度の日です(笑)
さて、50周年の今年、恒例のお土産BCGドラ焼も、50周年仕様になっていました。塩野にオーダーしたもので、これがとても美味しい!BCGの本と記念のボールペンもいただきました。さあ、今日も頑張ろう!