このところ、”人生100年”という言葉を頻繁に耳にするようになりました。そもそも、寿命が延びたのは、衛生環境が改善したことと、栄養状態が良くなったのが大きな理由とされています。健康法では、脂肪や糖分のコントロールが、必須とされていますが、大きな流れで見れば、動物性タンパクと脂肪、それに糖分が安価に摂取できるようになったことが、栄養状態改善の柱なので、バランス良く摂取することが大切であることを改めて感じます。
昔に比べて若くなった、という話の事例で出てくるのが、磯野さん一家。
磯野浪平さん、54歳
加えて、磯野フネさん、52歳
フネさん、私より年下です・・。
ちょっと前まで、50過ぎると、ご隠居さん的な印象がありましたが、今の状況を考えると、本当に100歳まで生きられそうです。
今、様々な角度から”老化”についての研究がなされています。例えば、皮膚についても、どうして加齢を印象付ける皮膚の状態になるのか?との原因が解明されてきています。具体的には、シミ、しわ、たるみです。一部は内臓の老化によるものもありますが、実は多くが”光老化”であることが解明されてきました。つまり日焼けです。
皮膚から失われていく水分や油分と、しわの関係もわかってきました。
つまり、多くの”加齢要素”は、そのメカニズムを知り、早めに対応すれば、それほど特別なことをしなくても、ある程度は改善できるということです。
今、しわの特効薬としてレチノールが注目を集めていますが、軽度のしわなら、水分補給とレチノールで改善度に差が無かったという研究結果が出ていました。ただし、重度(つまり深いしわ)になると、レチノールの効果が明確に出ています。
これは、食生活と同様に、基本的な習慣を正しく身につけることで、一定の予防効果があるということを意味しています。筋肉や骨についても、鍛えるのに遅すぎることは無い、という研究結果が発表されています。つまり、年を重ねた後の状態には、様々な点で個人差があるということです。
スパが提供するトリートメントを一つ一つ見ていくと、そのどれも、この”予防”の理にかなうことばかりです。もともと自然療法がベースになっているだけあり、人の知恵の積み重ねの偉大さを改めて感じます。
人生後半を、健やかに暮らすヒントが、スパには溢れています。このヒントを伝えていくことも、スパ&ウェルネスの役割ではないか?と思うのです。