別府の杉乃井ホテルに宿泊してみました。大箱のホテルは苦手なのですが、オリックスが入って再生したと言うし、まあ、そんなに驚くようなことは無いと思って。
が、初日は泣きたいほどに悲惨でした。まず、館内工事の影響で、宿泊する棟まで館内バスを利用しないとたどり着けない。そしてそのバスには、浴衣とスリッパのオヤジ集団が赤い顔をして乗ってます。すでに中はお酒くさく、浴衣の前ははだけてます。しかも、全員スリッパで土足。ちなみに、全員日本人(というか日本語でした)
嫌な予感がする・・。部屋に案内されましたが、暑くて臭い。しかもどう考えても、これは、私が最も苦手なオヤジ加齢臭。まずは窓を開けようと思って、窓際にあったソファのクッションを横にずらしたところ、動く物体が。ゴキブリ数匹が出てきました。しかもその周辺には綿埃。ソッコー電話して、部屋を変えてもらう交渉をしましたが、まずは、お詫びの言葉もなく、”満室で部屋がありません”の冷たい言葉。すぐに掃除しますと言われましたが、信用できるはずもなく、すぐにチェックアウトすると告げると、”上の者に話をします”。結局部屋はありました。
気分を変えて、予約していたスパに向かったのですが、ここも輪をかけて悲惨でした。部屋に案内された後、30分間放置。様子を見にいくと、何と忘れていたそうです。のんびりカルテの整理をしていました。一応1時間16,000円のメニューを掲げている店です。
部屋に戻り、休もうとしましたが、壁が薄いせいで、廊下からも隣からも、声がそのまま聞こえるし、空調が悪くて暑いし、カサカサ音がすると、例の虫かと思って構えるしで、ほとんど眠れずに朝の5時。私、ほとんど眠れないことが無い体質なので、ここまで眠れないのは人生初かも。
温泉も朝食も期待できないし、このままチェックアウトしようかなあ、と思いつつも、ここまで来たら怖いもの見たさだよ~と思って向かいました。お風呂!これがまた遠かった~。が、ここで杉乃井の真骨頂を見ることに。このあたりから、リニューアル感満載!
この”棚湯”が、パンフレットによく掲載されている場所です。ちなみに、昔は、ジャングル風呂だったそうです。
エスカレーターを上がると、ずっと続く物販コーナー。
お菓子の種類は数百ありそうでした。佃煮、ジャム、お酒、化粧品と何でもござれ。大分空港よりもはるかに品揃えがいいです。そして、レジには長蛇の列。かご一杯の人が目立ちます。ここの客単価、1万円超えているかも。土産物需要強し。
そして、物販コーナーを過ぎると、次はゲームコーナーです。アンパンマンが元気にお出迎え。
コーナーはずっと続きます。
プリクラの機会が両側にずらりと並び、あれれ、私はどうしてここを通っているのかなあ、と疑問に思い始めたころ、ようやく温泉の受付が見えてきます。ここまで部屋を出てから30分。客室の”抗菌”スリッパで歩くには、かなりしんどい道のりでした。
お風呂に入り、一旦部屋に戻って朝食会場に向かったところ、そこは何とこの温泉受付の向いでした。朝から十分運動しました。朝食階上は、ヴィーナスフォートみたいな雰囲気です。どどーん!
あまりに広いので、どうやって回ろうかと思っていたら、カートを持ってきてくれました。これが優れモノで、トレーを載せるとこんな感じになります。
オムレツコーナーは3名のシェフが待機しているし、フレンチトーストも、目の前でどんどん焼いてくれます。ここのスタッフは皆とても親切でした。お料理も種類豊富で美味しかったです。
チェックアウトの時間になり、フロントに向かうと、スパの件の謝罪がありました。巡回するバスが来ないので、隣のホテルまで歩いていると、ずっと付いてくる人が。何だろうと思っていると、お詫びの品を渡したかったとのこと。ブルガリのアメニティでした。
荷物になるし、でも断るのも悪いかなあ、と思っていたところ、グレードが高い部屋の説明を始めました。改修した広い部屋があり、その部屋には、ブルガリのアメニティが入っているそうです。かつ、その部屋は清掃が徹底しているので、今回のようなご迷惑はかけませんとのことでした。いやいや、そういう事じゃないんだけど、と思いつつ、お詫びの品は辞退。
ちなみに、大入り満員のこの日、約2000名が滞在していたとのことでした。クリスマスデコレーションの前で記念撮影する人も多く、皆様楽しそうでした。
色んな意味で、驚きと衝撃に満ちた滞在でございました。