日本の美容は、肌は肌(しかも顔と首が分かれている)、髪は髪、爪は爪、と別々に提供されるのが一般的です。私も、長年”これは別なんだ”と思って、別々のサロンに通い、勧められるままに、別々のケアをしてきました。
それが、??と思い始めたのは、サロンでホームケアのアドバイスを受けたり、メーカーさんの研修を受けたりしたのがきっかけでした。最初は、トリートメント剤を勧めてくれるのですが、だんだん付き合いが長くなると、栄養とか睡眠と言ったワードが増えていきます。えっこれって、エステサロンでも同じ言葉聞いたな~と素朴な疑問を持っていた20代、スタッフ講習のすみっこで、断片的に聞いていた30代~40代、そして、生理解剖学を学ぶ中で、ようやく様々な謎が解けました。身体は、まさにホリスティックで、根っこは結局ひとつです。
表皮があって、真皮があって、その下び皮下組織がある構造は、他の皮膚部分と全く同じ。他の皮膚と同様、真皮部分に血管や繊維芽細胞があるのも同じ。で、この血管から、毛の成長に必要な栄養分を補給している構造になっています。ちなみに、髪として表面に出ている部分は、タンパク質ですが、こにどんな栄養分を与えても、コーティングにはなれど、毛そのものを元気にすることはできません。美容液のコマーシャルで、“真皮~真皮~”と連呼している割に、なぜかヘアケア製品のCMでは、こういった話が出ないのは不思議なところです。
ここは顔、ここは足、ここは頭、と分けて考えがちなのですが、表面に出ているところは、どこもひっくるめて”外皮”。どんな美人もそうでない人も持っている”外皮”。状態を決めるのは、血液からどれほどちゃんと栄養をもらえるか、ということと、細胞を作る素(繊維芽細胞)が元気か、という事につきます。そうなると、睡眠・ストレス・栄養の3つがその答えになり、お肌のケアを同じになるのです。
ちょっと手前味噌になるのですが、私は、髪と爪を褒められることが多いのです。たとえば、美容院でセットしてもらう時、”元気でたっぷりよね~、最近ではこういう髪って珍しいのよ”とほぼ毎回言われます。聞いてみると、薄毛になる女性が増えていて、思うような髪型にできず悩んでしまうのだとか。特別なお手入れなさってますか?と聞かれるのですが、髪に関しては、特に何もしておらず。
ただ、結果的には、普段の生活習慣と、スパのトリートメント習慣が、ちゃんと毛根にも栄養分を与えていたという事だったのだと思っています。まさに、継続は力なり!良かった~!!