コロナウィルスに関するリサーチや研究結果が、日本でも徐々に出てきました。国によって致死率がかなり異なるので、国ごとの検査結果を見たいと思っていたので、抗体検査が進んでいるのは、大きな前進。
PCR検査は、感染研の利権が絡んでいて、手を出しにくいらしいのですが、抗体検査については、感染研がその価値や存在を認めていないので、病院や研究機関でも実施しやすいらしいです。(このあたりの闇には色んな説があります)
徐々に明らかになっているのは、すでに感染している人はかなり多く、すでに、何百万人単位で陽性になっている可能性が高いということです。これは、海外での抗体検査結果との整合性が高く、PCR検査などより、はるかに信頼性が高いと思います。
陽性の人がたくさんいる、でも発症している人は、そのほんのわずか、そして死亡する人はさらにわずか。新型コロナは、実はそういう病気です。そういう意味で、1月か2月の時点で、恐れるほどの病気ではない、正しく恐れて対処すればいい、というのは、ある程度正しい説だったと言えます。
今後、疫学調査が出てくると思いますが、罹患率や致死率は、インフルエンザと同等かそれ以下である、という学説にまとまりつつあります。ただ、重症化した場合、インフルよりも肺への負荷が高いので、ひとたび重症化すると、かなり苦しいというのは、明らかになっている通りです。
すでに感染が広がっており、無症状のまま回復する人も出てきている中、クラスター対策も、行動制限も、すでに全く意味はありません。行動制限で失われる経済損失を考えると、本当に愚かな施策だと思います。エボラともペストとも違うんです。
「新しい生活様式」などではなく、本来打つべき手は2つです。
一つは、高齢者対策です。70代以降の重症化率・致死率が高いのは明らかなので、この層の罹患を避けるには、一定の移動制限をかけるしかありません。まさに今の移動制限と同様に、海外旅行NG,県をまたく移動NG,既往症がある方は、スーパーやドラッグストアなど人の多いところへの出入りを制限し、お届けするサービスでカバーする、そしてスポーツクラブなどもNG。感染症対策からすると、これが正解です。ただし、これにより、認知症や筋力低下での寝たきり率が増える事が予想されますし、まだまだお元気な方にとって、この生活を続けることは本当に良いのかどうか。孫にも会えません。このトレードオフをどうするか、ということが課題になります。もし、移動制限をかけない場合、病院のICUは、これらの患者で占拠されます。日を追うごとに、重症者ベッドが埋まり、病床逼迫は続きます。その分、キャパシティを確保し、より多くの医療費を投入することを覚悟しなければいけません。
もう一つは、感染した後、発症しないように、生活様式を変えることです。本当は、これこそが、「新しい生活様式」です。ウィルスや細菌(しかも比較的弱め)が体内に入ってきたとき、防御するのが免疫細胞です。この力を上げることが最大の防御になります。通常の活動を続ける年齢層で、罹患したくないと思えば、免疫が下がらない生活スタイルに変える必要があります。これは、今に始まった話ではなく、東洋医学のバイブルである、黄帝内経には、この種のものを、「風邪」として扱い、その対処について詳細な記述があります。今のスパ的なライフスタイルとほぼ同じ内容です。
睡眠、食事、適度な運動、ストレスをためない、そして巡りを良くする。それだけのことで、罹患率は大きく下がります。すでに明確になっているのは、喫煙者、糖尿病患者、癌で免疫が下がっている人は明らかに重症化率が上がるということです。タバコや夜更かしはそもそも良くありません。そんな聖人君子的な生活など、出来るか!?タバコも吸いたい、キャバクラにも行きたい、お酒も飲んで、ジャンクフードを食べて太りたい、という人については、罹患した場合の医療費を上げるとか、優先順位を下げるなど、対策が必要かもしれません。
これまでも、医療費の多くは、不摂生の結果罹患する成人病患者に多く使われてきました。これについての議論はありませんでした。が、ここまで、行動制限をかけ、真面目に働いても経済的に困窮する人が出てくる社会情勢を考えると、健康意識とその行動によって、一定の線引きをかける判断も必要な気がします。どんな状況でも社会に損害を与えるのは、意識の低い人です。今は、外出自粛が出来ない人=意識の低い人、ですが、今後は、不健康な生活を敢えて望む人=意識の低い人に変わっていくのでしょう。
免疫とは何か?免疫力を上げるための生活様式はどういったものなのか、それこそが今必要とされている、学びだと思います。