コロナで全世界が自粛ムードかと思いがちですが、伸びる会社は伸びてます。オンライン系はもちろんですが、おこもり消費や在宅勤務の流れで、おしゃれな家具やインテリア雑貨を扱う店も大繁盛中。
アパレルも、FBでの広告が増えました。邪魔だなあ、と思って削除してしまうものもあれば、馴染みのブランドだったりすると、ついポチっとしてしまったり。自粛休業中のサロンがオンライン始めました!とメッセージが来ると、応援したいと思ってポチっとしてしまったり。
中には、かなり秀逸なコンテンツもあり、感心してしまったので、そこのオーナーにメッセンジャーを送って聞いてみました。サロンは閉店中であるものの、本社スタッフがオンラインだけでも継続したい!と提案してきて、ZOOMで分担を決めて、コンテンツ発信することにしたのだそうです。ついでに、これまで店舗で買ってくださったゲストに、手書きのカード送付を行い、”オンラインでもご購入いただけます”のメッセージを日々送り続けた結果、なんと対前年10倍近い売上になってしまったのだとか。サロン併設の場合、サロン+リテール購入の場合が多いので、”またお店に必ず行きます”というメールやカードの返信もいただいているのだとか。スタッフもゲストも、サロン再開を心待ちにしているものの、”繋がっている”ことを実感した、とオーナーの声は弾んでました。
サロンオーナーの方々は、自分たちで様々な勉強会も企画しています。知識に関する勉強会、この期間に新しい手技を習得するための勉強会、もちろんオーナーは経営者でもあるので、補助金申請や融資申請のための勉強会などなど。ZOOMは花盛りで、本当に学ぶ意欲のあるグループは活発です。私もすっかり刺激を受けて、参加させてもらったり、講座を担当したり。
何せほぼ2ヶ月おこもり生活になっているわけなので、この間に、退屈~鬱になる~不安~と後ろむきになっている方と、せっかくの時間を活かしたい!と前向きに取り組む方では、再開後に差が付くのは当たり前です。
今回、政府も何とか雇用を守ろうと様々な施策を講じています。遅い、複雑、足らない、と色々批判がありますが、それでも、リーマンショックの時よりは、かなり頑張っていると思います。
問題は、この大盤振る舞いが終わった後です。2ヶ月の自粛中、人の行動様式も考え方も変わります。必要とされない商品やサービスも出てくると思います。これは、自分で消費者として過ごしてみて感じるのは、アパレル要らないとか食料品は要る、とかそういうカテゴリーごとの話ではなく、”この店、この人”という選び方になるんだろうなあ、ということです。自粛中に頑張りが見える店、発信を続ける店は、再開後もっと人気が出るでしょうし、行けなかった分を取り戻すような消費が起きると思います。
一方で、ただブランドや組織にぶら下がっているだけのお店からは、人が離れていくと思います。そしてそれは、その中で働く人も同じ。ほとんどの会社は休業補償が出ますので、お休みしていてもお給料が出ます。その間、何のスキルアップも、チームに貢献することも考えずに過ごす人が、残っていけるほど甘い世界は待っていません。
差がつくのは、放置されたとき、自分自身で決められる時間に何をしたか、なんです。