九段下にある瀟洒な洋館で、maizon owlという期間限定のレストランがプロローグとしてオープンしています。
https://discoverjapan-web.com/article/65776
もともと、オリンピック期間の”おもてなし”として企画されたアート&食イベントの一環だったそうですが、無観客開催になったことを受けて、急遽国内向けに席がオープンになりました。
会場となった九段ハウスは、靖国神社のはす向かいにある洋館。歴史ある建物が、次々に解体されていく中、唯一残った邸宅です。
そもそも、この家自体がアート。美意識の塊のような佇まいは本当に素晴らしかったです。
東京には岩崎邸もありますが、美しさの点では、こちらがはるかに上。
そしてエントランスから見える、石上純也のアート
タイトルは「木陰雲」訪れた日は、快晴続きの猛暑日の夕方でしたが、この”雲”の下は、涼しいぐらいでした。まるで前からお庭にあったかと思うぐらい自然です。
お庭は無料公開されているので、アート、建築関係と思われる方、美大生のようなグループの方たちなどが、次々に訪れていました。
このお庭に面したお部屋でお食事です。もともとはダイニングに併設された縁側のようなスペースですが、落ち着いていて、お庭も見えて、とても快適でした。
イカ炭のチュイルからスタート
お庭の風景そのまま!
焼きたてのパンが3種類出ましたが、中でもこれにはビックリ。ブリオッシュ+バニラ+バター+それにトリュフです。
レストラン開業予定の地である、宇部牛のサーロイン+トリュフ+万願寺唐辛子
味わいぶかいお皿は、すべて知り合いの作家さんの手によるものだそうです。
お料理がスペインテイストだったので、スペイン料理のシェフですか?と伺ったところ、この建物の雰囲気に合わせて、お料理を組み立てたとのこと。このあたりも素晴らしかったです。
さて、伺った日、東京都は緊急事態宣言の最中で、お酒が出せません。ペアリングには、マリアージュフレールのお茶を使っておられました。これも、旅心をくすぐる取り合わせ。
水出しで、丁寧に抽出されており、ワイングラスでいただくと、絶妙な香りがたちます。これもまた新発見!色々ガマン続きの日々ですが、たまにはこういうラッキーもある!と幸せを感じる夜。
さて、肝心の洞窟レストランですが、もともとシェフの平田さんと建築家の石上純也さんの地元が山口県の宇部で、幼馴染の二人が、地元で何かやろう!が発端のプロジェクトなんだそうです。それに、青凪を運営している温故知新が運営で加わる形になったんだとか。今年秋のオープン予定です。
FBに載せたところ、友人知人から大反響でしたが、実は数日のうちに、期間中(9月末まで)は、お席がすべて埋まってしまったそうです。
私と同じように、多くの方が、”洞窟レストランに行こう!”と思われると思います。どんなときでも、本物は強い!と改めて感じます。