冬ごもり中なので、話題の本をアマゾンで購入。
李王家といえば、紀尾井町のプリンスホテル敷地にあるアレ。
https://www.tgt-kioicho.jp/facilities/akasakaprince.html
この本を読んで、ようやく謎が解けました。
まるで目の前に登場人物が存在するかのようにイキイキと描かれていて、引き込まれます。林真理子さん、本当に上手。イキイキぶりに、フィクションかと思いがちですが、巻末の参考文献リストを見ると、相当に調べた上で書かれた本であることがわかります。
明治時代から戦後にかけての様子が描かれていて、江戸時代からの大名の子孫、皇室、皇族、維新で功を成した人々の子孫たちの関わりが人間的で面白い。この本を読んで、ここ数年の皇室ネタを振り返ると、その根本が理解できると思います。ちなみに、最近話題になったティアラの事も出てきます。この物語の時代は、御木本に発注していたようですが、明治時代には、日本では作れなくて、パリに発注していたと描かれています。鹿鳴館時代の流れなので、個人的にはティアラなんて不要じゃないかと思うんですけどね。
さて、この時代のちょっと前が、江戸時代から大正時代にかけて。
冒頭部分で、公家と武家の関係、京都と江戸の関係が描かれていて、これもまた興味深い。こちらは、公家と武家、それに新興の明治の大臣たちが登場します。
江戸の終わりから第二次世界大戦敗戦まで。世の移り変わりを一気に見た思いです。ワイドショーを見るより、はるかに面白い。