水曜日が診察日でした。
レントゲン撮影→お医者様の診察→リハビリと移動していきます。9時ごろ病院に行き、終わるのはお昼ごろ。松葉杖にも慣れてきてはいるのですが、何せ移動距離が長いので、車椅子での通院が続いています。
初めての骨折で、初めて知ることの連続なのですが、これも継続中。
まず、「全治」と「完治」が違うこと。
全治は、ギブスをして骨の位置が安定し、新しい骨がうっすらと出来始めた事を示すとのことです。私で言えば、ギブスを外した日。その日から、”足を着床すること”がOKとなりました。その後、定期的にドクターの診察を受けますが、毎回出る話は、”ちゃんと骨が収まってる”の発言。手術が成功し、ボルトが正常位置にある状態で、体重をかける段階になるまでが、医者の役割、という印象が強いです。
完治は、文字通り、完全に元の状態に戻ること。何度か質問していますが、あまり明確な答えはありません。ある程度は個人差があるのだと思いますが、これも、質問してみると、”ありません”と答えられるので、やや戸惑います。とにかく、先生のお気に入りは、美しいレントゲン写真です(笑)
リハビリルームに行くと、理学療法士の先生たちが数名常駐しておられ、完治に向けてリハビリ治療や自宅での自主リハビリについてのケアをしてくれます。この段階になると、こちらの先生の方が頼りになります。これまでどの程度仕事をして出張や移動があるか、趣味は何か、旅行はどの程度行くか、運動は何をしているか、など、色々質問を受けます。私の場合は、最も足首に負荷がかかるのが正座だと思ったので、”茶道の稽古への復帰”を最終目標にしました。
”イヤー、時間かかるよ”と言う方もいれば、”大丈夫、出来ますよ!”と言う方もおられなど、幅はあります。(できない、は無かったので、一応ほっとしてます)
荷重をかけるプロセスについて、質問してみました。ギブスを外した最初の週は、「着床のみ」、次の週が1/3荷重、今週から1/2荷重となり、負傷した側の足にかけられる重さが増しています。最初は痛く、足裏が何となくチリチリするのですが、徐々に慣れて、足裏チリチリは無くなってきました。足全体への痛みも弱くなっています。こう、何ていうか、骨が出来てきてる感じを実感するのです!質問したところ、骨は、損傷したら保全しないと元に戻らない、でも、傷が治ったら、圧をかけないと元の強さには戻らない、というまことに微妙な加減が必要なものなんだそうです。(生理解剖の授業では習わなかった気がします)
また、ギブスをしている間、カバーされているところは筋肉が落ち、(今回の場合は特にヒラメ筋)、周囲の部位は痛みをかばうので固くなるため、ギブスをしている間も動かす方が良く、ギブスが取れたら、すぐに機能回復(マッサージとかストレッチとか)をする必要があるとのこと。なので、今は術後すぐにリハビリが始まります。
こういったリハビリについては、今かなり研究が進んでいるそうです。以前は、ずっと動かさない、リハビリはギブスを取ってから開始。もしくは、ギブスを取ったら、治療は終わり、とか。いまだに、高齢の先生だと、石膏のギブスで、リハビリチームとの連携を取らない場合もあるんだとか。そうすると、歩けないか、急に体重をかけることで悪化してしまい、完治に時間がかかるとのこと。(コレは怖い・・)
骨折はショックが大きいけれど、スケジュール通りにリハビリをしていけば、確実に完治するので、焦らなくていいですよ、と安心の一言をかけてただき、今日もせっせとマッサージと足のストレッチに励んでおります。