早くも4月下旬、夏日があったり、かと思うと、雨で肌寒い日があったりと、行ったり来たりの天候の毎日です。
さて、今週で、交通事故&手術から4ヶ月になります。ギブスが取れ、松葉杖も返却し、と徐々に回復してきてはいますが、かといって”すっかり元通り”という感じではありません。実は4月にはさっさと歩けて、ちょっとジョギングぐらいは出来るのかな、と思っていたので、そういう意味では、やや意気消沈気味です。
朝起きると、こわばりも痛みもなく、普通に歩ける、といった夢と錯覚があって、普通に歩きだそうとしてしまうのですが、一歩踏み出した瞬間に、”ああ・・”とがっかりすることの繰り返しです。治りかけても焦っちゃダメ、と友人たちが口々に言うのは、この事なんだな、とようやくわかるようになりました。
さて、そんなアドバイス満載の友人から勧められのは、”1本杖を持つ”ことでした。松葉杖から解放されるのに、何故?と思ったのですが、外出用にとりあえず買いました。
とっても凝ったデザイン、折り畳み式など、色々出ているようなのですが、”とりあえず1本”なら、普通のでいいや、と思って、ご近所で売っていたものを一本。ちなみに、これは神楽坂の相馬屋さんという文具店の店先にあったもの。
使い始めた頃は、やっぱり歩くと痛い日も多く、歩行補助具として使い始めたのですが、痛みは弱くなってきているので、日中の外出時は、ほぼ持っているだけ、という状態です。
でも、実際に使ってみると、これが本当に役に立つ。
足に不安があるとき、一番怖いのは、人にぶつかられる事なんです。集団で歩いてくる若者、子供が突進してくる足音は、恐怖でしかありません。そんな時でも、この杖があると、避けてくれたり、子供の突進音も、遠ざかっていくのが聞こえます。
あとは、たまに電車で席を譲ってもらえること。若い女性はたいてい譲ってくれます。次に男子学生さん。一方で、まず譲ってくれないのが、中年~老年の男性、それにゲームに没頭している若いサラリーマン。優先席での出来事です。まあ、混んでいる時間に移動しようとした方も悪いと思って、立ちっぱなしがきつかった日以降は、仕事の段取りを調整して、日中の空いた時間に乗るようにしています。
ちなみに、今の電車通勤は、歩くというリハビリも兼ねているので、これはこれで意味があるんです。でも、出来れば座りたい(笑)
きっとこれって妊婦さんでも同じなんだろうなあ、でも、妊婦さんには相当厳しいなあ、と感じました。妊婦バッジを付けていると、舌打ちする人がいる、との話を耳にしたことがありますが、私もこの杖で同じ体験をしています。私自身は、体調が悪いわけじゃないから、”まったくもー!”と怒りを覚える程度ですが、体調が不安定な時期だと、それは心折れるよね、としみじみ。
魔法の杖に守られながら、少しずつ社会復帰を進めて、早くこの魔法からも卒業したいものです。