自民党総裁選が終わり、石破さんが総理大臣になりました。
今回は、初めての試みで、決選投票に残った2名が最終演説をして投票するプロセスにしたそうですが、これはとても良かったと思います。
石破さんの演説を聞き、ネットに出ている演説内容を読みました。とても良い内容だったと思います。はっきり物を言い、それ故に自らの派閥を解消せざるを得なかった時には、もうこの人が表舞台に出てくることは無いんじゃないかな、と思っていました。そういう意味では、決選投票に登場したこと自体がすごいことです。
震災にあった人を思い、これまで自分が傷つけてきた人への配慮ある演説を聞くと、毒が抜けている印象を受けました。多くの逆境を乗り越える中、今回の支援は胸にしみたでしょうし、あの演説には魂がこもっていると感じました。
浮かんできたのは、論語の”徳は弧ならず隣あり”の言葉。
”徳のある人は孤独にならない、徳のある人が事を成そうと思うとき、必ず助けてくれる人が隣に現れる”
という意味です。
自民党総裁選、巷で言われているように、いまだに派閥があったり政治のかけひきもあるのでしょう。でも、グループ単位であっても、どちらかを選ぶ、という場面になると、能力を超えた要素は人徳なんじゃないかな、と感じました。
石破さんは、初代の地域創生担当大臣です。地域活性化伝道師を拝命した時、石破さんの名前が入った任命書を拝受しました。活気があった地域創生ですが、その後大臣が入れ替わるにつれ、徐々に形骸化していきました。役所のお仕事といっても、リーダーにやる気があるかどうかで、随分変わるものだと実感したものです。
全国当たり前のように災害が起き、これから南海トラフが待ち受けている中、実働できるリーダーに誕生して欲しいと思っていました。実務を知る総理大臣が必要な状況です。
石破さんが選ばれたことはもちろんですが、プロセスが良かったと感じた総裁選でした。