清澄白河に行ってきました。駅に降り立つと、英語が飛び交い、制服を着た子供たちが学校に向かっています。多国籍ぶりにまるで香港にいるような気分になりました。街並みも、豆腐屋、和菓子屋、畳屋があると思えば、コーヒーロースターや紅茶問屋があったりして、いい感じに国も時代もミックスされた素敵な街です。
打合せが早く終わり、次のアポまで時間があったので、近くの清澄庭園に行ってみることにしました。
もともとあった武家屋敷&庭園を、岩崎家が買い取り、迎賓館として整備し、その後一部を寄贈、今残っている庭は東京都が管理しています。
素敵な庭なのですが、何となく気分が盛り上がらず。東京都が管理している庭が都内には9つあるそうですが、そのどれも同じような感じです。手入れはされているものの、活用はされていない、という印象。その結果どうなるかと言えば、ほぼ公民館のような利用にとどまってしまいます。この日も、敬老会の集まりがあるようで、ご老人が次々に集まり、幹事役の人がペットボトルや駄菓子を持ち込んでおられました。掲示板には、手作りの案内がべたべたと貼られています。
池の向こうには、数寄屋造りの建物がありますが、”集会所として利用できます”とありました。
都会の印象が強い東京ですが、実は江戸時代の名残で、素晴らしいお庭があちこちにあります。私が好きな場所としては、代々木公園に、新宿御苑に、根津美術館。根津はお庭に美術館にカフェに茶室と、私の好きなものが満載です。最近では、新宿御苑の整備が進み、スタバのカフェあり、ちょっとしたレストランありで、充実度が増しています。
なので、お庭の活用が進んでいるのかと思い、ちょっと楽しみに入ってみたのですが、時が止まっているかのようでした。
ベルスター東京に宿泊されている方に、東京滞在の感想を伺うと、かなりの方が”新宿御苑が良かった”とお答えになります。スパスタッフに勧めてくださる方もおられます。単にお庭があるだけでなく、そこでお茶やコーヒーで一息つけると、その体験は一層素敵なものになるんだな、と感じます。
私自身の体験で言えば、栗林公園でしょうか。お庭が素晴らしいことはもちろんですが、ここの茶室が生きていたことが本当に素晴らしかった。社中持ち回りで、呈茶をなさっているようで、ちゃんと着物をまとった方が、ちゃんとした流れでお菓子やお茶を出してくださいます。私が行った日も、外国人観光客が多い日でしたが、きちんとした雰囲気が伝わるようで、お茶を出された側も、丁寧にお辞儀をしておられたのが印象的でした。
都内には本当に多くの茶室がありますが、壊されてはいけないと閉じているうちに朽ちているという笑えない事態になっています。やっぱり建物は使わないと。
都内の茶室を活かして、お運びや抹茶を点てるアルバイトを募集してくれたら週1ぐらいでやりたいんだけどなあ、、、、そういう人結構多いと思うのですが。
東京都観光財団、考えてくれないかしら。