ALL THAT SPAのクレンジングには、オリーブオイルベースのクレンジングオイルを使っています。
ちなみに、全成分をご紹介すると、オリーブ油、エチルヘキサン酸セチル、トリインステアリン酸PEG-20グリセリル、スクワラン、テトラオレイン酸ソルベス30、レモン果皮油、セイヨウオトギリソウエキス、ゴボウ根エキス、サボンソウ葉エキス、セージ葉エキス、トウキンセンカ花エキス、ホップエキス、レモンエキス、BG, 水となっています。
私は、スパコスメのサンプルを試す際、まずくレンジングから始めます。ここに、そのブランドのコンセプトが一番表れていると思うからです。フランスの場合、まず、水での洗顔をしませんので、クリームクレンジングが主流です。かつ、とても乾いた気候なので、”さっぱり感”はあまりありません。なので、スパスタッフに試してもらうと、まず開口一番、”ベタベタする割に、落ちませーん”の声が響きます。
そして、オーガニック系の場合、界面活性剤を入れないので、これは洗い流せません。オイルで化粧を落として、ティッシュオフをしてからの洗顔になります。洗顔は当然必要です。
両方とも、日本で使おうと思った場合、ダブル洗顔しないと、今一つ落ちた感がありません。うまく落とせていないと、吹き出物になったりします。”肌に優しい”がコンセプトなのですが、なかなかうまくいきません。
私がクレンジグ剤を作る際に考えたのは、1)お風呂で使える 2)ダブル洗顔しなくていい3)肌の油分を保つ の3つでした。化粧品の場合、様々な面に、トレードオフがあります。界面活性剤ゼロでオーガニックというのは、印象はとても良いのですが、日常生活ではとても使えません。私は3日でギブアップしました。一日の終わりなので、疲労があったり眠かったりして、お風呂に入って早く寝たい!そんな時のひと手間はあまりにも苦痛です。かつ、かなりベタベタするので、しっかり洗顔します。結構これで油分が落ちすぎてしまったりする・・。
一度でつるっと落ちるようにする(そのために、植物由来の界面活性剤は入れるけど最低限)落とした傍から補修する(オリーブオイルやスクワランを配合する)という考え方でした。オリーブオイルは、油ですから化粧落としに活躍します。一方で、オレイン酸は肌の組成に近く、うまく皮膚になじんでくれます。
界面活性剤をミニマムにする中、ハーブのエキスを複数配合しました。それが、サボン、オトギリソウ、ゴボウなどのエキスです。特に、サボンは、もともと石鹸(サボン)の語源になったハーブです。優しい洗浄力が大活躍しました。
私は、このクレンジングオイルをとても気に入っていて、作って以来これ一筋!(笑)