東洋経済オンラインに掲載された”入社が難しい会社ランキング”
この数値の算出方法は以下の通り(東洋経済オンラインの記事から抜粋)
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入社難易度は駿台予備学校の協力を得て、模試の難易度を使い、大学通信が各大学に有名企業424社への就職者数をアンケート調査している結果とあわせ算出した。424社は日経平均株価指数の採用銘柄や会社規模、知名度、大学生の人気企業ランキングなどを参考に選定している。
算出方法は次の通り。まず、今年の各大学・学部の難易度を、医学部と歯学部を除いて平均した値を各大学の難易度とする。平均難易度は、高い順に東京大学(70.0)、国際教養大学(68.0)、京都大学(66.3)、国際基督教大学(65.0)、早稲田大学(64.8)、慶応義塾大学(64.6)――となる。平均難易度が60を超えるのは、国公立大は旧帝大とそれに次ぐ準難関大以上、私立大は早慶上智、国際基督教大、明治大学、同志社大学で、国公私立あわせて23大学。
仮にA社の就職者が東京大6人、慶応義塾大4人、早稲田大5人だった時、A社の平均入社難易度は次のような式で求められる。(東京大70.0×6人+慶應義塾大64.6×4人+早稲田大64.8×5人)÷(東京大6人+上智大4人+早稲田大5人)=66.82になる。この値を基にA社の入社難易度を66.8としている。ランキングは就職判明者が10人以上の企業に絞って作成、同率で順位が異なるのは小数点第2位以下の差による。
最も入社が難しい企業は、外資系コンサルティングファームのマッキンゼー・アンド・カンパニー。2021年卒から外資系コンサルを調査対象企業に加えたため、過去の順位と比較できないが、ランキング上位が定位置の商社や不動産を抜いて1位になった。マッキンゼーの入社難易度69.4は東京大の平均難易度とほぼ同じ。それもそのはずで、就職者が多い大学は、東京大が最多の29人で、その他の大学は、京都大(3人)と名古屋大学(1人)の2大学のみ。ほぼ東京大で占められているのだ。
外資系コンサル、5大商社が上位にランクイン
2位も外資系コンサルのボストン コンサルティング グループ。就職者があった大学は東京大8人、京都大6人、早稲田大3人など8大学のみで、入社難易度は65.8となっている。
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私がマッキンゼーとBCGのインターンをしたのが86年、BCGに入社したのが87年なのですが、その時代、東大生がコンサルティングファームに入るのは、”人生捨ててる”感じでした。同期入社の男性4名は全員東大出身でしたが、①家族に”かばん屋に行くのか、と言われて泣かれた②松下電工に入って欲しいと泣かれた③大学院の教授に絶縁された(理工系は教授が就職先を決めてました)④大学の研究室とはすでに疎遠 という感じでした。東大生の人気企業ランキングでも、40位ぐらいだったと思います。
私は、就職すると決めて初めて世間を知ったようなところがあるのですが、東大生には、やっぱり”エリートコース”なるものがあるんだなあ、と実感した時期でした。私が、”入れてもらえて嬉しい~!”と思っていた会社に、”家族の反対を押し切って入る、おばあちゃんが泣いた”と言われて、かなり気分は複雑・・。当時、重厚長大や銀行に入れば”一生安泰”の雰囲気だったので、コンサルティングファームなるものに入ることがギャンブルでしか無かったのだと思います。ちなみに、ゴールドマンサックスなどの投資銀行も、この頃日本に参入してましたが、少なくとも、こちらは給与がかなり良かった。(コンサルファーム、処遇は良く無かった、当時は)同じように就活していた仲間も、このあたりで道が分かれました。
まだまだ官公庁も人気があって、当時の大蔵、通産、日銀で内定が出れば、そのまま入省してました。民間に行くのとは違うんだよ、という上から目線感もかなりありました。(笑)メディアに行った人もまた別の意味で。ギャンブルでしかなかったコンサル業界、はっきり言って、”もの好きの選択”という感じだったと思います。同期男子、”合コンで商社に負ける”と愚痴ってました(大笑)
そういう序列は、きっとずっと変わらないんじゃないか、日本では。と思っていたものが、時間が経てばこの変化。”人の松下”と言われた会社はリストラをしまくっているし、帝国のような巨大企業だった東芝は、今や解体中。少なくとも、私の同期だった4人の東大卒男子は、BCGに入る選択肢で良かった気がします。もちろん、ご本人の努力あってのことですけど、今も色々活躍していて楽しそうです。
官公庁からコンサルファームに行く若手も増えていると聞きます。コンサルティングファームが、優秀学生たちにとってのブランドになっているのかもしれません。でも、きっと価値観はこれからも変わり続けます。
ブランドだからそこを選ぶ、処遇かいいからそこを選ぶ、といった時点で、ピーク買いしてる面もあります。まるで株価みたいに。やっぱり選ぶ時にも、価値観で。
ちなみに、我が古巣は、世の中以上に変革を続けています。この間、”OB・OGからのご紹介歓迎!”の募集告知が回ってきたのですが、社員の画像にビックリ!服も髪の色もとってもカラフルでした。入社したころ、女性コンサルが少なくて、”パーマだめ、パンツスーツだめ”と言われた頃が嘘のようです。芸達者も多いと聞きます。楽しそうです!